年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
部長の一本締めでお開きになって、二次会に行く人と帰る人、それぞれで飲みに行く人がお店の玄関前でごちゃまぜになっている。そこから少し離れたところで、絵里ちゃんと話している明日香ちゃんを捕まえた。
ふてくされている絵里ちゃんの顔から察するに、明日香ちゃんに叱られていたんだろう。
私が近づくと、明日香ちゃんもこっちに気付いて顔をあげる。
「ありがと、明日香ちゃん。助かった」
「絵里にはちゃんと言っときましたから。軽々しく人のプライベートを口にするんじゃない、って」
「沙羽先輩、すみません……」
酔っ払っていたはずの絵里ちゃんは、すっかりシラフに戻っていた。しゅーんとする表情の向こうに、なんだか納得いかない気持ちが見え隠れしている。
「でも、どうせすぐに発表するんですよね? 隠しておくことないんじゃ……」
「だから、そういうのは沙羽先輩が決めることなの。もうこれ以上引っ掻き回すな」
また明日香ちゃんに叱られて、不満そうな顔をしている。
きっと絵里ちゃんなら、自分の結婚が決まった瞬間に幸せそうに言い回るんだろう。おめでたいことなのになんで秘密なの、と純粋に疑問に思っているようだ。
私に祥裄との結婚を迷う気持ちがあるなんて、夢にも思わないんだろう。
ふてくされている絵里ちゃんの顔から察するに、明日香ちゃんに叱られていたんだろう。
私が近づくと、明日香ちゃんもこっちに気付いて顔をあげる。
「ありがと、明日香ちゃん。助かった」
「絵里にはちゃんと言っときましたから。軽々しく人のプライベートを口にするんじゃない、って」
「沙羽先輩、すみません……」
酔っ払っていたはずの絵里ちゃんは、すっかりシラフに戻っていた。しゅーんとする表情の向こうに、なんだか納得いかない気持ちが見え隠れしている。
「でも、どうせすぐに発表するんですよね? 隠しておくことないんじゃ……」
「だから、そういうのは沙羽先輩が決めることなの。もうこれ以上引っ掻き回すな」
また明日香ちゃんに叱られて、不満そうな顔をしている。
きっと絵里ちゃんなら、自分の結婚が決まった瞬間に幸せそうに言い回るんだろう。おめでたいことなのになんで秘密なの、と純粋に疑問に思っているようだ。
私に祥裄との結婚を迷う気持ちがあるなんて、夢にも思わないんだろう。