年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~

くそっ!

勢いで携帯を投げつけたくなって、これが壊れたら死活問題だと思いとどまった。まだ分割にした本体代も払い切れていないのに、その上違う機種を買う金なんてどう頑張っても捻り出せない。

ずるずるその場に座り込むと、勝手に長い長いため息が漏れた。


高校時代からの付き合いだった彼女は、大学に進学して、呑気な学生生活を楽しんでいる。
最初は私が支えてあげる、なんて健気なこと言ってたくせに、会う時間がないからってここ最近はずっと文句ばかり、最後はあっさり電話で別れ話かよ、と彼女を責める考えばかりが浮かんでくる。

まあ、ずっとほったらかしにしてた俺が、一番悪いんだろうけどさ。

もう無理だろうな、とは思っていた。彼女が欲しいのは同じペースで遊べる彼氏で、こんな毎日毎日仕事ばっかりしてる、貧乏人の男じゃない。
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