年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
「自分がやったこと、わかってるな?」
スタッフルームの椅子に座らされて、立ったまま腕組みをしているタケさんに見下ろされる。
「日付の確認、きちんとしてませんでした。すみません」
タケさんが声を荒げることはほとんどない。いつも静かに冷静に話す。
この顔でそうされると、怒鳴りつけられるよりよっぽど怖いということを、本人はわかってやってるんだろうか。
「紛らわしい日付や時間の場合は、言い換えたり、曜日まで確認する。そうじゃなくても必ず最後に復唱すること。しつっこく言われたはずだよな?」
「はい。……すみません」
淡々とした目線に晒されて、どんどんいたたまれない気持ちが膨らんでいく。いっそのこと罵倒してくれないだろうか。