年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
駐車場には車が数台止まっていて、綾川さんが手元の鍵を向けると、一台の車のライトがチカっと点滅した。黒の無骨な感じのSUV車、なんか辻井さんにハマるなあ、なんてミーハーな感想を抱く。
綾川さんが運転席の扉を開けると、こもった熱気がむわっと溢れ出した。
「暑いですね、今日。でもいいお天気で良かった」
高い車高に身を乗り出して、エアコンを操作している様子は迷いがなくて、この車に乗り慣れている感じがする。
「よく辻井さんと出かけたりするの?」
何気なく訊くと、体を起こした綾川さんが気まずそうにこちらを向いた。
「よく、ではないです。髪を切ってもらった帰りに送ってもらうくらいで」
それから少し硬い声で、私に訊いた。
「片桐さんは、私たちのこと、どうして何も言わないんですか?」
「え?」
「今更かもしれないですけど、軽蔑したりしないのかなって」
綾川さんが運転席の扉を開けると、こもった熱気がむわっと溢れ出した。
「暑いですね、今日。でもいいお天気で良かった」
高い車高に身を乗り出して、エアコンを操作している様子は迷いがなくて、この車に乗り慣れている感じがする。
「よく辻井さんと出かけたりするの?」
何気なく訊くと、体を起こした綾川さんが気まずそうにこちらを向いた。
「よく、ではないです。髪を切ってもらった帰りに送ってもらうくらいで」
それから少し硬い声で、私に訊いた。
「片桐さんは、私たちのこと、どうして何も言わないんですか?」
「え?」
「今更かもしれないですけど、軽蔑したりしないのかなって」