年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
ブンブン手を横に振って、それからあー、と情けなく目を伏せて手で口を覆う。
「すみません、服が濡れてたので、それだけ脱がせました。でもあんまり見ないようにしたし、触れないように気をつけて、すぐに布団かけましたから」
「……それだけ?」
「それだけですっ。
……あー、すみません、やっぱりちょっと触りました、胸……」
無言で見上げる私に、また慌てたように付け足す。
「わざとじゃないですよっ? ボタン外す時に、さわさんが少し身じろぎして、それで……」
別にちょっと触るくらい気にしないけど、彼は必死で弁解している。その様子は嘘をついているようにはまったく見えない。
「すみません、服が濡れてたので、それだけ脱がせました。でもあんまり見ないようにしたし、触れないように気をつけて、すぐに布団かけましたから」
「……それだけ?」
「それだけですっ。
……あー、すみません、やっぱりちょっと触りました、胸……」
無言で見上げる私に、また慌てたように付け足す。
「わざとじゃないですよっ? ボタン外す時に、さわさんが少し身じろぎして、それで……」
別にちょっと触るくらい気にしないけど、彼は必死で弁解している。その様子は嘘をついているようにはまったく見えない。