年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
「沙羽さんも、やっぱりタケさんみたいな人と付き合いたいと思いますか?」
「……はい?」
「男の俺から見てもかっこいいですもん。どう頑張っても追いつけない。女の人だったらみんな付き合いたいと思うのかな、って」
「でもあの人、結婚してるんじゃないの?」
最初の段階で左手の薬指にはまっている指輪には気付いていた。こんな男の嫁は、一体どんな女なら務まるんだろうと恐ろしく思ったものだ。
「そんなの気にしない人もいっぱいいますよ。お見送りで繰り広げられる攻防戦を何度も見ましたもん。連絡先を渡そうとするお客さんと、やんわり返そうとするタケさんと」
美容師のほうからお客さんを確保するために連絡先を渡す、っていうのは瑞香が言っていたけれど、こっちは逆パターンのようだ。恐るべし辻井武尊。
「確かに綺麗な顔だなー、とは思うけど、一緒にいたら緊張しそうだよね。あれこれ不安になって疲れそう。目の保養にはなるけど、付き合いたいとかはないな」
「……はい?」
「男の俺から見てもかっこいいですもん。どう頑張っても追いつけない。女の人だったらみんな付き合いたいと思うのかな、って」
「でもあの人、結婚してるんじゃないの?」
最初の段階で左手の薬指にはまっている指輪には気付いていた。こんな男の嫁は、一体どんな女なら務まるんだろうと恐ろしく思ったものだ。
「そんなの気にしない人もいっぱいいますよ。お見送りで繰り広げられる攻防戦を何度も見ましたもん。連絡先を渡そうとするお客さんと、やんわり返そうとするタケさんと」
美容師のほうからお客さんを確保するために連絡先を渡す、っていうのは瑞香が言っていたけれど、こっちは逆パターンのようだ。恐るべし辻井武尊。
「確かに綺麗な顔だなー、とは思うけど、一緒にいたら緊張しそうだよね。あれこれ不安になって疲れそう。目の保養にはなるけど、付き合いたいとかはないな」