恋する白虎
「杏樹」

杏樹は小さく頬を膨らませて横を向いた。

「神社が元通りになるまでだからね!」

「それは」

「それまでこの家に置いてあげる」

「いいのか?」

「特別だからね」

特別…。

永舜はふうっと笑った。

特別、か。

綺麗な唇をあげ、白い歯を見せた永舜を見て、杏樹はドキンとした。

それからすぐに頭をブンブンと振った。

ダメ!ときめいちゃダメなのよ、虎なんだからっ!!
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