あなたの一番大切な人(1)
状況の変化にいち早く感づいたのは、憲兵二人であったが、身構える二人を静かに手を挙げて静止させ、王も足を止めた。
先ほど天使のような響く声を発していた彼女は両足を広げて剣をかまえ、目の前の男を見据えた。
風がふいていないにもかかわらず、彼女の前髪がふわふわ揺れているような気がした。
「お前が国王だというのは本当か。」
強い怒気を含んだ声に、周囲は緊張したが、国王ただ一人その状況を楽しんでいた。
-なんていう殺気だ。ぞくぞくするさ-
隣の憲兵に、刀を借りると、より大きな声ではっきりと答えた。
「そうだといってるだろ。いつまで、俺のことを”おまえ”と呼ぶんだ。」
次の瞬間、目の前の刀越しに強い力が加えられた。
一瞬の出来事だったが、刀どうしが力強くぶつかり合い、手で金色の髪が触れられる距離に彼女がいた。
しかし、彼は片手で剣を抑えることができなかった。尋常ではない力に半ばあきれながら相手をバカにするかのように吐き捨てた。
「おまえ、女のくせになかなか力が強いじゃないか。」
先ほど天使のような響く声を発していた彼女は両足を広げて剣をかまえ、目の前の男を見据えた。
風がふいていないにもかかわらず、彼女の前髪がふわふわ揺れているような気がした。
「お前が国王だというのは本当か。」
強い怒気を含んだ声に、周囲は緊張したが、国王ただ一人その状況を楽しんでいた。
-なんていう殺気だ。ぞくぞくするさ-
隣の憲兵に、刀を借りると、より大きな声ではっきりと答えた。
「そうだといってるだろ。いつまで、俺のことを”おまえ”と呼ぶんだ。」
次の瞬間、目の前の刀越しに強い力が加えられた。
一瞬の出来事だったが、刀どうしが力強くぶつかり合い、手で金色の髪が触れられる距離に彼女がいた。
しかし、彼は片手で剣を抑えることができなかった。尋常ではない力に半ばあきれながら相手をバカにするかのように吐き捨てた。
「おまえ、女のくせになかなか力が強いじゃないか。」