あなたの一番大切な人(1)
国王は酒場のトイレでの出来事を思い出していた。
あの反吐がでる瞬間に彼女が万が一関与していたら、そういう予感が彼の胸をかきむしった。
-だからといってなんだというんだ…-
少し落ち着きを取り戻した国王は、隊長の次の言葉を待った。
聞く気になった彼の様子を察し、隊長は続けた。
「麻薬の常習といいますし、それを手にするために言葉で言い表せないことをたとえしていたとしても、初めて手にした瞬間というものが必ずあります。どんな好奇心によってそれを試したのかは、正直わかりませんが、その業を彼女は国民として背負わなければなりません。」
隊長は話しながら隣の馬にまたがり、自分の後ろにミッドレーを乗せた。
「言葉が悪いかもしれませんが、彼女を利用して元凶をおびき出せば、後は服用者の治療だけですみます。俺は、これ以上麻薬の被害者を出したくないので、一刻も早く奴を捕まえたいのです。」
国王は、もう何も言わずただ黙って馬を走らせた。
そのあとを従者たちはひたすら追いかけ、彼らは再び朝の独房に向かったのだった。
あの反吐がでる瞬間に彼女が万が一関与していたら、そういう予感が彼の胸をかきむしった。
-だからといってなんだというんだ…-
少し落ち着きを取り戻した国王は、隊長の次の言葉を待った。
聞く気になった彼の様子を察し、隊長は続けた。
「麻薬の常習といいますし、それを手にするために言葉で言い表せないことをたとえしていたとしても、初めて手にした瞬間というものが必ずあります。どんな好奇心によってそれを試したのかは、正直わかりませんが、その業を彼女は国民として背負わなければなりません。」
隊長は話しながら隣の馬にまたがり、自分の後ろにミッドレーを乗せた。
「言葉が悪いかもしれませんが、彼女を利用して元凶をおびき出せば、後は服用者の治療だけですみます。俺は、これ以上麻薬の被害者を出したくないので、一刻も早く奴を捕まえたいのです。」
国王は、もう何も言わずただ黙って馬を走らせた。
そのあとを従者たちはひたすら追いかけ、彼らは再び朝の独房に向かったのだった。