千年の時空を越えて
甘い逢瀬~山崎Side~

俺がおいわちゃんの見張り役に任命された。


まぁ、元々、こういう役目やし自分が、選ばれるんは当然やと思う。


そしたら、おいわちゃんが


「やーまざーきさまー」


って叫んでる。フッ、おいわちゃん、いくら何でも、出て行く訳ないで。恥ずかしい思いさせて申し訳ないけどな。


そう思ってたら、


「やーまざーきさまー手ーつーなぎーましょー。」


思わず出て行ってしもうた。この子は、俺を操る天才かもしれん。俺は、心の中では、こんなやけど、普段は、無口な男で、通ってるのに、この子の前やと、調子狂う。



手を繋いで、店を回る。横で楽しそうにしているおいわちゃんの姿を見てると、こっちまで、幸せな気持ちになってきた。


しかも、逢瀬するんが初めてとか楽しいとか、嬉しそうに言ってる。


俺は、次の約束をして、また任務を忘れて、楽しんでしもた。また、土方さんに大目玉食らうな。


でも、この子とおるとほんま楽しい。


あの時の妖艶な感じも好きやけど、今のこの感じも可愛い。

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