イジメ返し ~復讐の連鎖・はじまり~

『もしも~し』


『……なに?』


5回目のコールで哲が電話に出た。


何故か小声で話す哲。


『うん。今って仕事中だったぁ~?』


『あー、今?そう、仕事』


『……そっかぁ。仕事終わったら会えないっ?』


『わりぃ、今日仕事場の奴らと飲み会』


『飲み会か……。ねぇ、それってあたしも一緒にいっちゃダメだよねぇ?』


飲み会ならば多少の食事も出るはず。


つまみだってなんだっていい。


お腹が少しでも膨らめばそれでいい。


昨日の昼に学食で一番安いのり弁当を食べてから今まで何も口にしていないあたしは食べ物に貪欲になっていた。

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