続・元殺し屋と、殺し屋
「私のこと、思ってくれていたの…?」
何だか今殺気を受けて、わかった気がする。
澪鵺の優しさを、改めて実感できた気がする。
「…当たり前だろ」
澪鵺はそっぽを向いた。
その目線の先には、綺麗な夕焼けがあった。
「うわぁ…綺麗……」
思わず窓に駆け寄る。
澪鵺がふっと笑ったのが聞こえた。
「何が面白いの?」
「…面白いんじゃない。
懐かしいんだよ、この夕焼けが」
懐かしい?
「紅羽が初めて俺に告白した時、俺が初めて紅羽に告白した時。
その時と、同じような夕焼けだなって思ってさ」
あっ…思いだした。