続・元殺し屋と、殺し屋
「氷くん!お疲れ様!!」
お客さんに紛れて僕らも帰る途中。
陽詩が僕の腕に思い切り抱きついてきた。
理性を飛ばさないよう、必死に笑顔を作った。
「あ、ありりがとう陽詩」
「どうしたの氷くん。
何だか変だよ?」
「ん?」と上目遣いをする陽詩。
…可愛すぎる。
僕を殺す気?
「ひ、陽詩もお疲れ様。
探してくれて、ありがとう」
僕は陽詩の質問をスルーすることに決めた。
「あたしは何もしていないよ。
氷くんが指示してくれたからだよ。
あたし1人じゃ、何も出来なかった。
氷くんがいてくれて、嬉しかったよ!」
「……ねぇ、陽詩。
僕、思ったんだけど………」
多分今、僕の顔真っ赤だ。
だって本来、言うつもりなかったんだから。
でも、もう……
耐えられない。