続・元殺し屋と、殺し屋

*揺れた心








次の日。

恭真に散々デートのことを聞かれた。



「楽しかったよ、普通に。
大地も良い人だったし」

「…大地?」

「そう、下の名前で呼ぶようになったの。
大地、チサと友達になりたいって言いだして。
友達なら良いでしょ?」

「………」



何故か渋い顔をする恭真。

イケメンな顔が台無しだぞー。




「恭真のことも気になっていたみたいだよ」

「……そうか」

「知紗!」




廊下に響いた声。

振り向くと、大地が立っていた。




「大地?どうしたの?」

「昨日言うの忘れていたんだけどさ」

「何?」

「これから一緒にお昼ご飯食べない?」

「え?」

「勿論小松くんも一緒に。
おれ、小松くんのことも知りたいしさ」

「待ってて。恭真に聞いてくる」



一旦教室に入り、恭真に聞いてみる。

恭真は渋々だが、オッケーした。

チサだけだと不安らしい。

可愛い所あるよね!






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