シオンズアイズ
この女は……!
先日、保護した女だ。
素早くシオンの腕を掴んで立たせると、彼女の腰に片腕を回して支え、カイルはアイーダを睨み付けた。
「女!何のつもりだ!?」
アイーダは、カイルの蒼白になった顔と口内に広がる血の味に絶望した。
そっと手で辿ると、胸に棒が突き刺さっている。
……射られた。
急激に力が失われ、左腕にはめたユグドラシルの腕輪に触れることが出来ない。
いや、たとえ触れてももう、この命は絶えるだろう。
一瞬眼を閉じたが、アイーダは再びカイルの青い眼を見つめた。
顔を見た瞬間にわかった。
この男もまた、シオンを愛しているのだと。
先日、保護した女だ。
素早くシオンの腕を掴んで立たせると、彼女の腰に片腕を回して支え、カイルはアイーダを睨み付けた。
「女!何のつもりだ!?」
アイーダは、カイルの蒼白になった顔と口内に広がる血の味に絶望した。
そっと手で辿ると、胸に棒が突き刺さっている。
……射られた。
急激に力が失われ、左腕にはめたユグドラシルの腕輪に触れることが出来ない。
いや、たとえ触れてももう、この命は絶えるだろう。
一瞬眼を閉じたが、アイーダは再びカイルの青い眼を見つめた。
顔を見た瞬間にわかった。
この男もまた、シオンを愛しているのだと。