シオンズアイズ
シオンは、長剣を引き抜き、なんの迷いもなく自分を刺したシリウスの銀色の瞳を思い返した。

「僕が守るから」

え……?

ドキンとして、シオンはそっとカイルを見た。

青い瞳が切なげに揺れる。

再びカイルが口を開いた。

「僕が、君を守るから」

……そんな眼で見てほしくない。

だって、私は……。

胸が痛くて苦しくて、シオンは思わず眉を寄せた。

「……分かった」

呟くのが精一杯であった。
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