お前は誰にも渡さない
城之内はあなどれない女だ。なんでも見透かされる。絶対に追い払われると思った。
しかしそんな中、助けてくれたのが俺の親友誠司。
「あ、城之内さん?こいつ見た目不真面目そうなんだけど、すんげー真面目だから♪」
「ふーん・・・」
じっと城之内に見つめられ
品さだめされてる気分になった。
「頭そんなに良くないくせに、志織さんに勉強教えるためだけにもう勉強したり、ーー(略)」
誠司に俺のしたこと全て城之内に暴露された。
「ぷっ・・・あはははっ」
城之内の笑った顔を見たのは初めてだった。
普段志織と話してる時にしか笑わない。なんか心を開いてくれたみたいで嬉しかった。
「な、なんだよ・・・」
「すごい尽くしっぷりだね、」
笑いをこらえながらいう城之内。
「軽くひくよね♪」
「引くね、かくじつ、」
なんだか誠司と城之内は俺をいじることに意気投合したらしい。
「笑うなー!俺は真剣だ。」
「あははっあー笑った、私別に志織からあんたを引き離そうとか思ってないからね?」
「「・・・え、そうなの?」」
誠司と俺は言葉をハモらせた。
同じことを思っていた。
「まぁ真剣なのはわかってたし、どんなけ本気か気になってただけ、」
「そーなんだ・・・俺はてっきりその弓矢で打たれるのかと思ったぞ?」
「あー?これ?これは私らをつけてくる奴をかたっぱしから追い払ってるだけだよ、あんたを打つ気はない」
「さすがボディガード・・・」
「は?ボディガード??」
「え、ちがうのか?」
「馬鹿じゃないの、志織はあたしの大事な友達だよ。ボディガードのつもりじゃない」
「だって周りのすんげぇいかくしてんじゃん?」
「あんたねぇ、私誰だかわかってる?」
「・・・は?」
その時誠司が口を開いた。
「拓磨しらなかったのか?大塚商事の社長の娘だよ?」