私の師匠は沖田総司です【下】

「……ふっ。ここでごたごた言っても始まらねェ。何より男らしくねェでさァ。俺たちには口喧嘩よりもいい方法がありますぜ」

「そうだな。俺も同じことを思っていた」

「奇遇だね。僕もだ」

「ここは男らしく、新選組の組長らしく、刀で勝負でい!今日こそ新選組最強の座をこの藤堂平助がいただきますぜ!!」

「いや、最強の座は俺がいただく」

「はっ!やれるものならやってみなよ。僕は誰にも最強の座を渡すつもりはないからね」

睨み合いをする三人からゴゴゴと炎のようなものが見えます。

やれやれ。しばらく喧嘩は続きそうですね。

三人を放っておいて洗濯を再開します。

ゴシゴシゴシゴシ。

やっぱり洗濯物についた泥は落ちにくいです。

「だが」

「うむ」

「そうだよね」

「「「勝負は洗濯が終わってから」」」

あ、手伝ってはくれるんですね。

ありがとうございます。
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