ポーカーフェイス
真離は城之内にもう一度電話をかけた。

プルルル…

プルルル…

城之内「もしもし」

真離「無くしものって…」

真離が何か言おうとすると城之内が軽く笑う。

城之内「今頃気づいたのか。」

真離「あのネックレス…和樹に貰ったものなの。」

城之内「そうか。じゃあさぞかし残すと不味い証拠品だなそれは。あの男が警察に口を割ってなければいいがな。それよりも取引先の方がだいぶお怒りだ。まずはそこに言って謝ってこい。」

真離「…わかった。」

そう言って真離は電話を切った。
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