ポーカーフェイス
そんな代表の事など気に止めることもなく、真離は洗面所に脱ぎ捨てていた昨日着ていた下着とスーツを身につける。

そんな真離の姿を追いかけるかのように、バスローブを着た代表が洗面所の入り口にもたれ掛かり眠そうな目を擦りながら真離を追って言った。

代表「君はいつもいつも随分行動が素早いんだな…」

ストッキングを履きながら真離は代表の顔を見てにやっと笑った。

真離「いつもと違って随分、ゆっくりした行動なんですね。」

そう言ってふふっと笑うと代表はアクビをしながら背を向けて言った。

代表「君には敵わないよ。ははは。」

そう言ってボーッとした頭を起こすためにキッチンへと向かいタバコを吸い始める。
そんな代表に真離は一声かける。

真離「じゃぁ。私は先に行きますね。」

一瞬の間に素早く着替え、軽く髪を整えた、だて眼鏡でスッピンを隠したスーツ姿の真離がそこにいた。
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