スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
一美さんの腕が解かれると一緒にリビングに行き、荒木さんは青いTシャツを着ていて大きなソファに横になって、おでこにタオルが置いてあって目を閉じていて、ローテーブルの上には大きいコンビニの袋が置いてあって、キッチンでは三斗さんが土鍋をコンロに置いて、まな板に野菜を置いて包丁で切っていて手際がいい。

「ったく、空腹で風呂に入るからぶっ倒れるんだろ」
「悪かった」

三斗さんが野菜を切りながら荒木さんに言うと、荒木さんは目を閉じたまま謝る。

「ほんとにあんたはもぅ…宝条さんがすぐ連絡をしてくれたお陰で駆けつけられたんだから、きちんと後でお礼を言いなさい!」
「……うん」

一美さんの厳しい言い方に、荒木さんは力なく返事をする姿に、お姉さんパワーって凄い。

「もうすぐご飯が出来るから待ってろ」
「あの、何か出来ることはありますか?」

私の申し出に三斗さんが顔を振り向く。

「じゃあ、こっちでサラダを作ってもらおうかな。レタスは適当にちぎって、ミニトマトは洗ってヘタを取るだけで良いよ」
「はい!」

三斗さんの隣に立って、レタスとミニトマトを洗い、食器棚から少し大きめなお皿を取り出して、ちぎったレタスとヘタを取ったミニトマトを盛り付けて、リビングのローテーブルに置いて、またキッチンに戻ると、コンロに置かれた土鍋には沢山の野菜と茸、豆腐まで入ってぐつぐつと煮込まれている。

「あとはパックご飯を温めて、次はこれでも作るか。宝条さんは食器棚から茶わんとお箸を持っていって」

三斗さんが手際よくフライパンで料理を作り、私は食器棚からお茶碗とお箸を持っていき、ローテーブルにそれぞれ配置する。

一美さんは食器棚からグラスを4人分取り出してローテーブルの所に持ってそこに置き、コンビニの袋から水分補給のペットボトルを2本と烏龍のペットボトルを数本取り出した。

「仁は自分で注いで。宝条さんは一緒にここに座って飲みましょう」
「分かった」
「は、はい」

荒木さんはゆっくりと起き上がりおでこに乗せていたタオルを手に取ってローテーブルの上に置いて、ソファから降りるとローテーブルの側に座り、私は荒木さんの対面に、一美さんは私の左側に座ってそれぞれ飲み物をグラスに注ぐ。

「出来たぞ」

三斗さんがこちらに来てコンビニの袋から新聞紙を取り出し、袋はテーブルの下に下ろし、新聞紙を二つ折りにしたらローテーブルの上に置いて、キッチンに戻って分厚い手袋をしたまま土鍋を運び、新聞紙の上にドンと置いて、更にキッチンから様々な料理を運んでくれた。

「しっかり水分補給とご飯を食え」
「ありがと」
「ほら、宝条さんも冷めないうちに食べましょ♪」
「姉ちゃんは何もしてないだろ」
「私より三斗が得意だし、いいじゃない」
「……」

一美さんと三斗さんがぎゃいぎゃい言い合ってる中、真ん中に挟まれている荒木さんは静かに水分補給の水を飲んでいる。

「ふふっ」

その光景に笑ってたら、3人が私の方に顔を向けた。

「私、一人っ子なのでお姉ちゃんやお兄ちゃんがいたら、こんな雰囲気なんだなって羨ましいです」
「やだぁ〜、可愛い〜!嬉しいんだけど!!」
「俺、末っ子だからお兄ちゃんって言われると嬉しいな」
「俺は静かに過ごしたい」

2人が盛り上がる中、荒木さんが少しうんざりした感じで水を飲む。
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