スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
side荒木仁

次のお出かけの提案に喜んで美味しそうにミニパフェを食べる宝条さんを見て、ころころ表情が変わるな。

俺はプリンアラモードの器に入ってる半分にカットされた苺とプリンとホイップを一匙で掬って、宝条さんに差し出した。

「食べる?」

差し出された一匙を見て宝条さんは最初はきょとんとしていたが、照れくさそうに口を開けて一匙を口に含み、そっと離して何度も口を動かす姿はリスみたいだな。

「美味しい?」
「……」

無言で何回も頷き、ゴクリと飲むと、宝条さんもホイップとスポンジを一匙で掬って俺に差し出した。

「荒木さんも」

俺も差し出された一匙を口に含み、口を離して何度も動かしてゴクリと食べた。

「美味い」

プリンアラモードと違って、スポンジの硬さは柔らかいがホイップとの相性もよく、美味しいな。

「良かったです」

宝条さんは嬉しそうまたミニパフェを食べ、俺もプリンアラモードを食べ続け、最後の一匙が終わった。

「ごちそうさまでした」
「どういたしまして」

お互いゴミを片付けて、一緒にリビングを出て階段を上がり、それぞれの部屋のドアの前に立つ。

「同じばかりですが、今日はとても楽しかったです」
「俺も」
「おやすみなさい」
「ああ。おやすみ」

ドアを開けて部屋に入り、上の服を脱いで就寝用の服に着替えていたら、デニムの後ポケットに入れたスマホが揺れたので取り出し、画面をタップすると、水瀬と姫川からメッセージを受信したので、それぞれ順番に開いた。

『大丈夫?月曜から四つ葉に来れそう?』
『飯をちゃんと食えよ』

それぞれの文章は普段の口調と変わらないなと思い、返信ボタンを押してキーボードをタップする。

『月曜は取材で四つ葉に行けないけど、体調は平気』
『さっき三斗がご飯を作ってくれた』

そう返信したら、またメッセージを受信した。

『高坂さんもかなり心配してたよ。俺も姫川も同じだからね。疲れもあると思うから、いっぱい食べなよ』
『お前が来ないとこの場が物足りないから、今度昼メシでも奢れ。お前を含めて4人分』

メッセージだけど、実際に面と向かって言ってきそうだな、でも…。

「ありがと」

と呟き、メッセージの文章を打ち込む。

『心配かけてごめん。水瀬も疲れても甘い物を控えな』
『この間、水瀬と【もりや】で食べたから、そこで奢ると水瀬と高坂さんに伝えて』

メッセージを送ると、それぞれOKの返事が来てスマホを机の上に置き、下の就寝用のスウェットパンツを穿いてベットの掛け布団を捲って入り、瞼を閉じ、今日は1日で色んなことがあったけど、お出かけは凄く楽しかったし、月曜からの仕事が頑張れそうだ。
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