スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
お母さんからもらった玉子焼きがあるし、夕飯やこれからの食事やこのシェアハウスでの生活に必要な日用品を買いに行かなきゃ。

バックにお財布と鍵とスマホを入れて、ドアを開けて廊下を歩き、階段を降りて玄関に向かい、靴を履いてシェアハウスの玄関から出て、最寄りの駅まで歩き始めた。

いざ新しい土地の周辺を歩いてみると、住宅街の他に個人経営のお店や小さな公園、あ、あれはカレー屋さんかな?駄菓子屋もあるし、四つ葉出版社での勤務に慣れたら休日に散歩をしてみようかな?

最寄り駅について定期券の購入をし、スーパーの日用品売り場で最低限の物を選び、後は食事だけど、今って野菜がこんなにもするんだ。

普段はお母さんが食事を用意してくれたし、そうだ、お風呂も自分でやらないといけないし、うわぁ、必要な物を考えるだけでもいっぱいだから、考えて物を選ばなくちゃ。

一旦はプライベートブランドで揃えておけば安く抑えられるし、ご飯は日持ちする材料をスマホで調べてっと、これくらいでいいかな?とお会計の金額にビビりながらレジ袋に商品を入れて手に持つけど、買いすぎたかな?

「よっと…」

両手いっぱいのレジ袋を持ちながらシェアハウスに向けて歩いてると熱帯魚ショップから荒木さんが出てきたので、会釈する。

荒木さんの手にもレジ袋があるけど、熱帯魚ショップさんで何か買ったのかな?当の荒木さんは私の前をスタスタと歩き進み、私もそれに続いて歩き、何度もレジ袋がガサガサと音を立ててると、荒木さんがピタッと立ち止まり、振り返った。

「一つ、貸して」

荒木さんが何も持っていない右手を私に差し出す。

「えっと…」
「袋を一つ持つ」

荒木さんがそう言うと、私の手からパンパンになっているレジ袋の一つを取り、また前を向いてスタスタと歩き始めたので、置いて行かれないように小走りに駆け寄って荒木さんの隣に並んで、歩きながら見上げる。

「重いのにすいません」
「これくらいは重くないし、平気」

荒木さんの前髪が目にかかっていて表情が掴みにくいけど、こう淡々とした伝え方が基本なのかな?

シェアハウスについて荒木さんからレジ袋を受け取り、私は1階に、荒木さんは2階へとそれぞれの生活スタイルに入る。

先ずはキッチンに向かい、レジ袋から買い出しした食品を取り出して入れなきゃと冷蔵庫を開けたら、水のペットボトルが数本と、アルコールの缶が1本とインスタントの珈琲の袋があるだけで、さっきスーパーで食品や調味料を買っておいて良かったかもと、冷蔵庫にどんどん入れていく。

とりあえず最低限の生活が整ってきたから部屋に戻り、うぅんと腕を上に伸ばして、お気に入りの恋愛小説に手を伸ばしてベットの上に上がり、壁に背を預けながら読み始める。

どんどん読み進めていってると、そろそろお風呂に入ろうかな?と思い、ベットから降りて小説を机の上に戻し、クローゼットから着替えとタオルとお風呂上がりのスキンケアセットを取り出して部屋を出て、階段を降りて、お風呂場のドアノブに手をかけて開ける。

「お風呂入ろっと」

そう呟いた瞬間、目の前の光景に手に持っていたスキンケアセットのボトルが落ちた。
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