スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
ファインダーを覗く前、気持ちの切り替えスイッチを入れるためにふぅっと深呼吸して、改めてファインダーを覗く。
私が離れている間にゴールの網には3つのボールがあって、ゴールをした瞬間を撮りたかったなと思いつつ、ファインダーを覗いてもう少し右にズレて撮ってみようかな?
“自分の目”で撮りたいアングルを模索しながら右往左往して、私が右に行くよりも左に行って、枠の右にはゴールキーパーを、中央から左の部分は石井選手が入るようにカメラの位置を決めてみて、撮りたい瞬間を待つ。
石井選手を見ると、額にはものすごい量の汗が出ていて、頬にもその汗が伝い、何度も息を整える表情をしていて、私は静かにボタンを押し、対峙するゴールキーパーの表情を捉えようとカメラを動かすと、ゴールキーパーも肩を上下に動かして呼吸を整えてる横顔は真っ直ぐ石井選手を見つめていて、それを撮りたくてボタンを押した。
「来い!」
「はい!」
競技場内は2人の声しか無くて、周りも私もただただ静かに見守りながら指をボタンに添える。
そして石井選手が深呼吸して表情がギッと鋭い眼光になり、小さな駆け足でボールに近付き、右足でボールを蹴ると、対するゴールキーパーはボールと同じ方向へ動いたけれど、僅差で手が届かず、ボールはゴールのネットを大きく揺らした。
私はその流れを逃さないよう、連続でボタンを押し、ゴールキーパーはその場で座り込み、何度も大きく深呼吸を吸い、石井選手も同じように深呼吸を何度も繰り返すと、とぼとぼとゴールキーパーに近付いて手を差し出す。
「ありがとう御座いました」
「次は止める」
「代表戦、俺がゴールを打つんで、守るのをお願いしますよ」
「勿論。任せろ」
ゴールキーパーは差し出された手を強く握ると立ち上がり、石井選手の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
「ちょっと、やめてくださいよ」
「煩い。代表戦、皆で勝つぞ」
「ええ、やりますよ」
石井選手は嬉しそうに返事をする姿が良くて、それも良くてボタンを押す。
ファインダーから顔を離して、どんな風に撮れているか、デジカメのボタンの左矢印のボタンを押せば見返しが出来るかな?と操作してみると、良かった、液晶画面には私が撮影した画像が表示されたので、幾つか振り返る。
あ、こっちはせっかく撮ったのにブレてるなぁ、でもこっちの写真はゴールキーパーの表情が良く撮れてるし、秋山先輩はどんなアングルで撮っていたか、後で見せてもらおうかな?
それと、この荒木さんのデジカメって凄く持ちやすいサイズで立って撮影しても疲れないし、もし自分のカメラを買うならこういうサイズが良いし、液晶画面の周りに付いているボタンも少ないなと、カメラをくるくると色んな角度で見ていたら、また私を覆うように影が出来たので振り返ると、そこには荒木さんの大きな背中があった。
私が離れている間にゴールの網には3つのボールがあって、ゴールをした瞬間を撮りたかったなと思いつつ、ファインダーを覗いてもう少し右にズレて撮ってみようかな?
“自分の目”で撮りたいアングルを模索しながら右往左往して、私が右に行くよりも左に行って、枠の右にはゴールキーパーを、中央から左の部分は石井選手が入るようにカメラの位置を決めてみて、撮りたい瞬間を待つ。
石井選手を見ると、額にはものすごい量の汗が出ていて、頬にもその汗が伝い、何度も息を整える表情をしていて、私は静かにボタンを押し、対峙するゴールキーパーの表情を捉えようとカメラを動かすと、ゴールキーパーも肩を上下に動かして呼吸を整えてる横顔は真っ直ぐ石井選手を見つめていて、それを撮りたくてボタンを押した。
「来い!」
「はい!」
競技場内は2人の声しか無くて、周りも私もただただ静かに見守りながら指をボタンに添える。
そして石井選手が深呼吸して表情がギッと鋭い眼光になり、小さな駆け足でボールに近付き、右足でボールを蹴ると、対するゴールキーパーはボールと同じ方向へ動いたけれど、僅差で手が届かず、ボールはゴールのネットを大きく揺らした。
私はその流れを逃さないよう、連続でボタンを押し、ゴールキーパーはその場で座り込み、何度も大きく深呼吸を吸い、石井選手も同じように深呼吸を何度も繰り返すと、とぼとぼとゴールキーパーに近付いて手を差し出す。
「ありがとう御座いました」
「次は止める」
「代表戦、俺がゴールを打つんで、守るのをお願いしますよ」
「勿論。任せろ」
ゴールキーパーは差し出された手を強く握ると立ち上がり、石井選手の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
「ちょっと、やめてくださいよ」
「煩い。代表戦、皆で勝つぞ」
「ええ、やりますよ」
石井選手は嬉しそうに返事をする姿が良くて、それも良くてボタンを押す。
ファインダーから顔を離して、どんな風に撮れているか、デジカメのボタンの左矢印のボタンを押せば見返しが出来るかな?と操作してみると、良かった、液晶画面には私が撮影した画像が表示されたので、幾つか振り返る。
あ、こっちはせっかく撮ったのにブレてるなぁ、でもこっちの写真はゴールキーパーの表情が良く撮れてるし、秋山先輩はどんなアングルで撮っていたか、後で見せてもらおうかな?
それと、この荒木さんのデジカメって凄く持ちやすいサイズで立って撮影しても疲れないし、もし自分のカメラを買うならこういうサイズが良いし、液晶画面の周りに付いているボタンも少ないなと、カメラをくるくると色んな角度で見ていたら、また私を覆うように影が出来たので振り返ると、そこには荒木さんの大きな背中があった。