スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
side荒木仁
水野達を現場から四つ葉に戻るようにし、俺は撮影と練習の見学を了承してくれた監督達の元に行き、改めてお礼を伝えた。
「お忙しい中、有り難うございました。とても素晴らしい写真の撮影と、練習を間近に見させて頂いて、部下達も喜んでいました」
「石井が撮影であんなにはしゃいでいるのは初めて見ましたよ」
「今までインタビューや撮影を色んな報道陣から受けたけど、四つ葉の皆さんはしっかり話を聞いてくれたし、撮影も丁寧で、道具を率先して持つ子もいたし、最後は俺とキャプテンのリフティングを良い反応で見てくれたから嬉しかったです」
キャプテンが石井選手のリフティングの様子を述べ、石井選手も水野達のことを好印象で受け止めてくれて安心した。
「サマーリーグは実現させるまでオーナーが頑張っていただいたので、我々は通常のリーグ戦とこのサマーリーグの2冠を目指してるので、是非ともサッカーの盛り上がりを沢山の方に伝えて下さい」
「勿論です。本来主導する田所が本日お休みでしたが、田所はこのサマーリーグを自分で情報を掴み、我々の雑誌に取り上げたいと熱意を持って書いているので、予定では7月号のメインで考えておりまして、その際は改めて連絡をします」
「こちらこそ、次は試合を観に来て下さい」
「是非」
監督から右手を出され、堅い握手を交わして競技場を出る。
中畑にスマホで連絡し、撮影が終わり、直帰することを伝え、競技場近くの喫茶店に入って通された席に座り、バックからスマホを取り出して机の上に置いて、宝条さんから受け取った原稿に目を通しながら、6月号の掲載順や部数会議での数値を考えた。
今回はBのバトミントンの特集が良さそうだし、Aも負けじと熱のこもったサマーリーグのことについて触れてるし、これは掲載順でまた佐藤と田所が揉めるのが想像が出来る。
「お待たせしました」
「どうも」
喫茶店の店員がホット珈琲を俺の近くに置き、カップを持って飲めば、久しぶりに飲む珈琲の苦味に体がビクッと反応する。
最近ホットミルクが多かったからだと思うが、ホットミルクは俺と宝条さんの2人でリラックスする為に必要な飲み物で、牛乳と砂糖の消費量が増えてきたな。
次々と原稿に目を通していると俺のスマホが揺れたので画面をタップすると、メッセージを受信したので開いたら高坂さんからだったので開く。
『来週の部数会議だけど、あの経理のおっさんがいるからネチネチ言ってくるぞ』
高坂さんが言う経理のおっさんは経理課の部長の事で、部数会議に出ると俺たち3雑誌の希望する数値に対して物凄くネチネチ言って来るし、姫川がいつもその経理部長にキレるんだよな。
水瀬は水瀬で穏便にすまそうと仲を取り持つけど飲みの席では愚痴ってるし、俺は俺で希望する数値から実際の印刷する数値に差が出ないように細かく言い返してるけど、今回は“休刊”の対象にならないように部数会議では強気にならないと。
高坂さんに資料を作って経理部長に見せたほうが良いか相談してみるかと、あれこれ考えてたら背後から煙草の匂いがして、亮二の顔が浮かんだ。
亮二は初めて会った時から煙草の匂いがするし、口調も姫川かよと思うくらいキツいけど、カメラの腕は相当良くて、亮二が専属からフリーになると聞いた時は“Scoperta”の雑誌には亮二の写真がどうしても必要だと思ったから、俺から個人で提供の話を持ちかけて数ヶ月後に了承の返事を貰えた時は嬉しかったな。
姫川と水瀬や高坂さんと話すのも良いけど、亮二は亮二で自分のカメラマンとしての世界を大事にしていて、俺とカメラの話をする時は時間が足りないくらいに感じるし、これからも亮二の写真を載せたいが、ドクンー…とまた嫌な気分が胸に広がる。
珈琲の苦味ではないのが確かで胸ポケットからくしゃくしゃに握り潰した亮二の名刺を取り出し、裏面にひっくり返してそこに書いてある亮二の言葉に視線を落とした。
『仁じゃなくて俺を選べよ』
俺のデジカメで真剣に撮影をしている宝条さんの背後に亮二が近付き、俺は一眼カメラをバックに投げつけて2人の方に走り、宝条さんのそっと髪を触ろうと手を伸ばした亮二の右手をガシッと自分の右手で掴み、俺は宝条さんを守るように亮二と宝条さんの間に割り込んだ。
亮二は亮二で右手の動きを強めたから俺も負けじと掴む力を強め、お互い引かなかったし、宝条さんにはその姿を見せたくなくて背中で隠す。
行きつけのBarで会う約束をしてその場を離れたけど、また亮二は諦めていなかったのかいつの間にか宝条さんに名刺を渡していたから直ぐに戻り、宝条さんから名刺をパッと取り上げて裏面を見たら、このメッセージだもんな。
亮二に対してムカッとしたよりも、メッセージに対して何だか今までにない感情が沸々としてきて、打ち消すように珈琲を一気に飲むが晴れないな。
「行くか」
会計を済ませて、喫茶店を出て亮二と約束をしているBarに向かった。
水野達を現場から四つ葉に戻るようにし、俺は撮影と練習の見学を了承してくれた監督達の元に行き、改めてお礼を伝えた。
「お忙しい中、有り難うございました。とても素晴らしい写真の撮影と、練習を間近に見させて頂いて、部下達も喜んでいました」
「石井が撮影であんなにはしゃいでいるのは初めて見ましたよ」
「今までインタビューや撮影を色んな報道陣から受けたけど、四つ葉の皆さんはしっかり話を聞いてくれたし、撮影も丁寧で、道具を率先して持つ子もいたし、最後は俺とキャプテンのリフティングを良い反応で見てくれたから嬉しかったです」
キャプテンが石井選手のリフティングの様子を述べ、石井選手も水野達のことを好印象で受け止めてくれて安心した。
「サマーリーグは実現させるまでオーナーが頑張っていただいたので、我々は通常のリーグ戦とこのサマーリーグの2冠を目指してるので、是非ともサッカーの盛り上がりを沢山の方に伝えて下さい」
「勿論です。本来主導する田所が本日お休みでしたが、田所はこのサマーリーグを自分で情報を掴み、我々の雑誌に取り上げたいと熱意を持って書いているので、予定では7月号のメインで考えておりまして、その際は改めて連絡をします」
「こちらこそ、次は試合を観に来て下さい」
「是非」
監督から右手を出され、堅い握手を交わして競技場を出る。
中畑にスマホで連絡し、撮影が終わり、直帰することを伝え、競技場近くの喫茶店に入って通された席に座り、バックからスマホを取り出して机の上に置いて、宝条さんから受け取った原稿に目を通しながら、6月号の掲載順や部数会議での数値を考えた。
今回はBのバトミントンの特集が良さそうだし、Aも負けじと熱のこもったサマーリーグのことについて触れてるし、これは掲載順でまた佐藤と田所が揉めるのが想像が出来る。
「お待たせしました」
「どうも」
喫茶店の店員がホット珈琲を俺の近くに置き、カップを持って飲めば、久しぶりに飲む珈琲の苦味に体がビクッと反応する。
最近ホットミルクが多かったからだと思うが、ホットミルクは俺と宝条さんの2人でリラックスする為に必要な飲み物で、牛乳と砂糖の消費量が増えてきたな。
次々と原稿に目を通していると俺のスマホが揺れたので画面をタップすると、メッセージを受信したので開いたら高坂さんからだったので開く。
『来週の部数会議だけど、あの経理のおっさんがいるからネチネチ言ってくるぞ』
高坂さんが言う経理のおっさんは経理課の部長の事で、部数会議に出ると俺たち3雑誌の希望する数値に対して物凄くネチネチ言って来るし、姫川がいつもその経理部長にキレるんだよな。
水瀬は水瀬で穏便にすまそうと仲を取り持つけど飲みの席では愚痴ってるし、俺は俺で希望する数値から実際の印刷する数値に差が出ないように細かく言い返してるけど、今回は“休刊”の対象にならないように部数会議では強気にならないと。
高坂さんに資料を作って経理部長に見せたほうが良いか相談してみるかと、あれこれ考えてたら背後から煙草の匂いがして、亮二の顔が浮かんだ。
亮二は初めて会った時から煙草の匂いがするし、口調も姫川かよと思うくらいキツいけど、カメラの腕は相当良くて、亮二が専属からフリーになると聞いた時は“Scoperta”の雑誌には亮二の写真がどうしても必要だと思ったから、俺から個人で提供の話を持ちかけて数ヶ月後に了承の返事を貰えた時は嬉しかったな。
姫川と水瀬や高坂さんと話すのも良いけど、亮二は亮二で自分のカメラマンとしての世界を大事にしていて、俺とカメラの話をする時は時間が足りないくらいに感じるし、これからも亮二の写真を載せたいが、ドクンー…とまた嫌な気分が胸に広がる。
珈琲の苦味ではないのが確かで胸ポケットからくしゃくしゃに握り潰した亮二の名刺を取り出し、裏面にひっくり返してそこに書いてある亮二の言葉に視線を落とした。
『仁じゃなくて俺を選べよ』
俺のデジカメで真剣に撮影をしている宝条さんの背後に亮二が近付き、俺は一眼カメラをバックに投げつけて2人の方に走り、宝条さんのそっと髪を触ろうと手を伸ばした亮二の右手をガシッと自分の右手で掴み、俺は宝条さんを守るように亮二と宝条さんの間に割り込んだ。
亮二は亮二で右手の動きを強めたから俺も負けじと掴む力を強め、お互い引かなかったし、宝条さんにはその姿を見せたくなくて背中で隠す。
行きつけのBarで会う約束をしてその場を離れたけど、また亮二は諦めていなかったのかいつの間にか宝条さんに名刺を渡していたから直ぐに戻り、宝条さんから名刺をパッと取り上げて裏面を見たら、このメッセージだもんな。
亮二に対してムカッとしたよりも、メッセージに対して何だか今までにない感情が沸々としてきて、打ち消すように珈琲を一気に飲むが晴れないな。
「行くか」
会計を済ませて、喫茶店を出て亮二と約束をしているBarに向かった。