スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
シェアハウスの近くにあるスーパーで夕飯用のサラダと、一袋に食パンが数枚入った物を選んで買い物をし、シェアハウスの玄関に入ると宝条さんの靴があったので、俺は靴を脱いでリビングに入ると、小さいソファに座り、ピンク色のクッションを抱きかかえたまま寝ている宝条さんが視界に入る。

よくその姿勢で寝れるなと思いながら宝条さんが起きないように静かに歩いて大きなソファの側にバックを置いて、キッチンに行って、さて夕飯はどうしようか。

キッチンでパンを2枚を食べ、リビングを出てお風呂場の洗面台で歯を磨き、2階の部屋でタオルとスウェットを持って、後は掛け布団を持って1階に降りた。

一旦、廊下に掛け布団を置いてお風呂場に行き、シャワーで熱いお湯で気分の切り替えをしようと、亮二とのやり取りを流そうと思い、水圧を強めて洗う。

シャワーを終えて下は着替えて上半身は何も着ないでタオルで髪の毛を拭き、上のスウェットを片手に持ってそのまま廊下を歩き、掛け布団は持たずリビングに入ると、まだ宝条さんは目を覚さずに寝ていて、よっぽど疲れていたんだ。

この小さいソファのままだと体が痛めるし、掛け布団をかけてもな。

「……やるか」

上のスウェットを着て、宝条さんの側に行き、俺は小さなソファから宝条さんを抱き上げるとピンク色のクッションは足元に落ち、後で拾うか。

抱き上げるなんて初めてで、落とさないように腕の力を弱めず、大きなソファにゆっくりと宝条さんを降ろしてそのまま体を横たわせた。

廊下にある掛け布団を持ってきてそっとかけると、宝条さんの表情が段々険しくなり、うなされているように顔を左右に動かしていて、俺は大きなソファの側に座り、宝条さんの左頬に右手を添える。

宝条さんの閉じられた瞼から涙が流れ、怖い夢を見てるのか…、親指でそっと涙を拭うけどまだ涙は流れ、右手を離して頭に手を置いたり髪の毛をくしゃくしゃとしたり、どうかこれ以上怖い夢をみないようにしたいな。

「………」

右手で宝条さんの前髪をかき上げ、顔を近づけ、おでこに唇をあてて、キスをした。

初めて一緒に帰ったタクシーの中では頬に短いキスだったけど、今は想いを込めて少し長めに唇をあてる。

『邪魔すんなよ』

亮二の言葉が浮かび、それはこっちの台詞だし、唇を離して宝条さんの寝顔を見つめ、これからどんなことが起ころうとも俺がー…。

「ずっと傍にいる」

2人だけのリビングに俺の言葉だけがして、心が愛おしい気持ちや心が春のように温かくて、きっと“あの気持ち”だろうか、まさか俺にも“この気持ち”が芽生えるとは…、ただ今はそれを伝える時じゃなく、やるべき事があって、伝えるのは全て終えてからと決める。

溢れる想いに少しだけ蓋をして、宝条さんの側から離れ、自分のすべき事に向き合ってバックからノートと鉛筆を取り出した。
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