スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
荒木さんから初めて甘えられ、今は1人で自分のベットの上でごろんと寝転がっている。

熱くて甘くて、2人で抱きしめ合った後は荒木さんの疲れを考慮して、荒木さんから先にお風呂を入ってもらい、その後は私もお風呂を済ませ、宿題は自分の部屋ですることにした。

ただルーズリーフに書くぞってなっても、一文字もシャープペンが動かなくて、それはずっと荒木さんの首元に顔を埋めながらのやり取りを思い出すのが原因のひとつで、もうひとつは自分のアイディアが浮かばないので、今に至る。

枕をギュッとしても枕では荒木さんの温もりは感じないし、はぁと溜め息を数回繰り返した。

「何でこんなにも荒木さんが浮かぶんだろ…」

枕に顔を埋めても浮かぶし、ああぁぁ、と叫びたいけど近所迷惑だから、かわりに足をバタバタさせてみるけど、結果は同じ。

『ギュッとしてもいい?』

ずっと“充電”の言葉だったから疲れているからリラックスしたいのだろうと思ってたのに、今日は違う言葉だったし、最後はこれだもん。

『今は甘えたい』

こんなストレートな言葉なんて、恋愛小説や恋愛漫画の中だけ、もしくはドラマや映画の劇中の台詞だと思っていたのに、現実の世界で言われると、こんなにも胸がいっぱいでギュッとして…、枕から顔を離して仰向けになって、大きく深呼吸をする。

「顔を冷やそう」

クローゼットからミニタオルを取り出して部屋の時計をみると、深夜1時15分を指していて、うわぁ、宿題をせずに時間が過ぎちゃったよ。

部屋を出て廊下をペタペタと歩き、階段を降りたらリビングの灯りがあって、まだ荒木さんは起きてるのかな?あんなに疲れたって言ってたし、会っても平気な顔で私はやり過ごせるかと思いつつ、リビングのドアノブを掴んで静かに開けてみたら、テレビはつけたままで何処かの深夜番組が流れていた。

でも肝心の荒木さんの姿は見えなくて、お手洗い?と首をかしげながら入りローテーブルの側までいくと、上が黒Tシャツで下も同じく黒のハーフパンツの荒木さんが仰向けで横になっていたから、思わず倒れた?と思って側に行く。

「あ、荒木さん?」
「……すぅ…」

ね、寝てる…、良かったぁとへなへなと座り、ローテーブルの上にあるリモコンを手に取ってテレビの電源を消して、びっくりさせないでよ、もぅ。

床にはカーペットが敷いてあるか横になっても体は痛くないけど、流石にこのままだと風邪をひくんじゃないかな?起こすわけにもいけないし、私の部屋の掛け布団を持ってこようと思い、リビングを静かに出た。
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