スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
いつもと言うか、私がリビングでいつの間にか寝ちゃってた時、荒木さんが私に掛け布団をかけてくれたから、今回は私の番だ。
自分の部屋からベットで使っている掛け布団を手に取って、静かに階段を降りてリビングにそぉっと入り、いまだ寝息を立てる荒木さんにそっと掛け布団をかけて、その傍に座る。
テレビの放送をかけたまま寝ちゃうなんて、部数会議の資料作りって大変だったろうし、会議自体も緊張感が凄かった筈で、沢山の疲れがあったんだよね。
ローテーブルの上にはいつものようにノートが開かれたままだし、鉛筆も赤ペンもノートに置いてあるし、その側には荒木さんが話した資料が1部あって、そっと手を伸ばして1枚目から黙読する。
「凄い…」
以前読ませて貰った荒木さんのノートのように、文章はとても丁寧で、6月号の場合は私達が決めている掲載順についてやA班B班の記事について注目して欲しい点、部数についての説明やその数によって売り上げがどれくらいあるかを部数の数を幾つか変えて表にしてグラフに反映したものだ。
7月号も特に田所副編集長が熱意を持って取り組んでいるサマーリーグについて簡潔だけど分かりやすく説明され、B班に関しては水泳やシンクロナイズドスイミングの国際親善試合を中心に、荒木さんが季刊の取材からから1年後のシンクロナイズドスイミングのチームの様子を追いかける記事で、しかも荒木さんは季刊の発売後から毎月取材を重ねていたようで、この7月号にて取材の集大成のように書くことまで資料に書かれている。
やばい、こんなにも荒木さんが“Scoperta”について情熱を持っているなんて…、そうだ、荒木さんがカフェエリアで言ってたじゃん。
『好きになって欲しい、本を作るという編集の世界を』
荒木さんの世界はまだ触れていない部分があるけれど、確かなのは“Scoperta”についてこんなにも情熱を持ち、信念を持って本を作っていて、この編集という仕事が好きというのが伝わる。
初めて荒木さんの文章に触れた時と同じで、こんなにも熱い想いの言葉に惹き込まれ、涙が流れ、頬を伝って幾つかの水滴が資料に零れ落ちて染み込んだので、ルームウェアの袖で水滴を拭き、自分の涙も拭き、私って本当に凄い人と同居しているな。
静かに資料をローテーブルの上に置き、改めて荒木さんの方に体を向けて、顔を覗き込み、前髪で表情は分からないけど口からは寝息が聞こえる。
自分の右手で荒木さんの髪に触れ、起こさないように髪の毛を指で絡め、手櫛をしたりするけれど起きる気配がないや。
ドクンと心臓が高鳴り、その鼓動が徐々に加速していくのが分かり、胸がいっぱいで、もしかして私、荒木さんのことー…
「………」
そっと顔を荒木さんに近づけて、左頬に自分の唇をあて、直ぐに唇を離す。
「好きで…す…」
ハッと我に返り、顔が一気に赤くなってやばい、頭を冷やそうと思ってリビングに来たのに!
初めての感情と、初めて自分からのキスに動揺してきて、慌てて立って歩き出すとローテーブルの脚に右足がぶつかってしまったけど、それよりもここを離れようとリビングを出て駆け足で階段を登り、自分の部屋のドアを勢いよく開けて入って閉めて、ベットにダイブする。
な、ななな、何で荒木さんにキスをしちゃったの?!
うつ伏せになりながら足をバタバタさせるけど、何度も自分からのキスをした場面が浮かび、タオルケットで自分を包み込んで、瞳をギュッと閉じる。
寝るんだ!宝条真琴!!荒木さんも寝ているからキスに気づいてないし、“好きです”の言葉も聞いてないよ!!と自分に言い聞かせ、結局意識を飛ばしたのは数時間後だった。
「先に言うの、狡いだろ…」
俺は真っ赤な顔を鎮めるために掛け布団を被ったが、結局寝れたのは1時間だけだった。
自分の部屋からベットで使っている掛け布団を手に取って、静かに階段を降りてリビングにそぉっと入り、いまだ寝息を立てる荒木さんにそっと掛け布団をかけて、その傍に座る。
テレビの放送をかけたまま寝ちゃうなんて、部数会議の資料作りって大変だったろうし、会議自体も緊張感が凄かった筈で、沢山の疲れがあったんだよね。
ローテーブルの上にはいつものようにノートが開かれたままだし、鉛筆も赤ペンもノートに置いてあるし、その側には荒木さんが話した資料が1部あって、そっと手を伸ばして1枚目から黙読する。
「凄い…」
以前読ませて貰った荒木さんのノートのように、文章はとても丁寧で、6月号の場合は私達が決めている掲載順についてやA班B班の記事について注目して欲しい点、部数についての説明やその数によって売り上げがどれくらいあるかを部数の数を幾つか変えて表にしてグラフに反映したものだ。
7月号も特に田所副編集長が熱意を持って取り組んでいるサマーリーグについて簡潔だけど分かりやすく説明され、B班に関しては水泳やシンクロナイズドスイミングの国際親善試合を中心に、荒木さんが季刊の取材からから1年後のシンクロナイズドスイミングのチームの様子を追いかける記事で、しかも荒木さんは季刊の発売後から毎月取材を重ねていたようで、この7月号にて取材の集大成のように書くことまで資料に書かれている。
やばい、こんなにも荒木さんが“Scoperta”について情熱を持っているなんて…、そうだ、荒木さんがカフェエリアで言ってたじゃん。
『好きになって欲しい、本を作るという編集の世界を』
荒木さんの世界はまだ触れていない部分があるけれど、確かなのは“Scoperta”についてこんなにも情熱を持ち、信念を持って本を作っていて、この編集という仕事が好きというのが伝わる。
初めて荒木さんの文章に触れた時と同じで、こんなにも熱い想いの言葉に惹き込まれ、涙が流れ、頬を伝って幾つかの水滴が資料に零れ落ちて染み込んだので、ルームウェアの袖で水滴を拭き、自分の涙も拭き、私って本当に凄い人と同居しているな。
静かに資料をローテーブルの上に置き、改めて荒木さんの方に体を向けて、顔を覗き込み、前髪で表情は分からないけど口からは寝息が聞こえる。
自分の右手で荒木さんの髪に触れ、起こさないように髪の毛を指で絡め、手櫛をしたりするけれど起きる気配がないや。
ドクンと心臓が高鳴り、その鼓動が徐々に加速していくのが分かり、胸がいっぱいで、もしかして私、荒木さんのことー…
「………」
そっと顔を荒木さんに近づけて、左頬に自分の唇をあて、直ぐに唇を離す。
「好きで…す…」
ハッと我に返り、顔が一気に赤くなってやばい、頭を冷やそうと思ってリビングに来たのに!
初めての感情と、初めて自分からのキスに動揺してきて、慌てて立って歩き出すとローテーブルの脚に右足がぶつかってしまったけど、それよりもここを離れようとリビングを出て駆け足で階段を登り、自分の部屋のドアを勢いよく開けて入って閉めて、ベットにダイブする。
な、ななな、何で荒木さんにキスをしちゃったの?!
うつ伏せになりながら足をバタバタさせるけど、何度も自分からのキスをした場面が浮かび、タオルケットで自分を包み込んで、瞳をギュッと閉じる。
寝るんだ!宝条真琴!!荒木さんも寝ているからキスに気づいてないし、“好きです”の言葉も聞いてないよ!!と自分に言い聞かせ、結局意識を飛ばしたのは数時間後だった。
「先に言うの、狡いだろ…」
俺は真っ赤な顔を鎮めるために掛け布団を被ったが、結局寝れたのは1時間だけだった。