スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
◆“四つ葉の三姉妹”の誕生?!inもりや
寝ている荒木さんにキスをしてから3日後の朝、藍山駅からとぼとぼと歩いて信号待ちをしている。
今日は山田先輩と一緒にB班の写真を選んで、その後はB班の清書を幾つかやるでしょ?宿題の2つ目も完成間近だけど…、完成したら荒木さんにちゃんと面と向かって渡せるかな?
と言うかこの3日間、荒木さんと会えていない。
私が実家から通い、四つ葉の会議室だけで会う社員としてなら“ツチノコ扱い”としていつものことだと思うけど、シェアハウスにいても朝から晩まで荒木さんの気配が無く、1人暮らしの経験をしているような物だ。
四つ葉の会議室のホワイトボードの今週のスケジュールに貼られている付箋には、ここ3日間は荒木さんは取材の付箋が貼られていて、その付箋はあと2日分もあるので、もしかして今週ずっとシェアハウスに1人かな?
「はぁ…」
この3日間でどれくらいの溜め息を吐いてるか数えるのはしていないけど、どうしても溜め息を吐きたくなる。
「おい、ぼさっとしてねぇでさっさと歩けよ」
バッと振り返ると姫川編集長と水瀬編集長がいて、水瀬編集長が苦笑している。
「朝からキツいね。ほら信号が変わるから歩こう?」
「は、はい…」
いつの間に信号が青になっていたから歩き始めると、姫川編集長、水瀬編集長と私という並びになったんだけど、不思議な組み合わせの並びに違いないよね?
「宝条さんは仁からの抜き打ちチェックはどうだった?」
「真っ赤で返されて、追加で3つ宿題を出されて2つ目がもうすぐです」
「げっ、追加かよ。荒木は相変わらず容赦ねぇな」
「それが仁だし、提出を頑張ってね」
「提出をできれば良いんですけど…」
「何か気になる?」
「え、あぁ、その、最近全然荒木編集長が3階の会議室に来ないので、宿題の提出が出来るかなって」
あはは…と会えない寂しさを誤魔化すように私が笑うと、姫川編集長と水瀬編集長は顔を見合わす。
「でもスポーツ部の先輩達もずっと荒木編集長がいないことに慣れてるので、その内私も慣れるんだと思いますし、3つ目まで宿題を頑張ります!お先に行きますね!」
気丈に振る舞って2人より先に四つ葉のビルに入って、会議室に向かって階段を上り始めた。
「ねぇ仁ってさ、夕方に戻ってきて2階の編集部で原稿を書いてるよね?」
「……ほっとけ」
「そう?」
「自分のことより他人を気にかけるのは良いが、ほっといて見守るのが良い時もある。それでも荒木がぼさっとしてたら言えばいい」
「姫川って冷たいのか優しいのかどっち?」
「俺は前者だな。お前は後者で、それが俺達のバランスが良いんじゃね?」
「前も仁に『水瀬は優しすぎ』って言われたな」
「確かに。ただ俺はお前の優しさは嫌いじゃない」
「ありがと。俺も姫川はキツいけど、間違ってないのが伝わってるし、嫌いじゃないよ」
「うっせぇ」
「ほら、俺達も行こ」
「おう。昼は【もりや】で昼メシにしようぜ」
「良いね。高坂専務も誘おうよ」
今日は山田先輩と一緒にB班の写真を選んで、その後はB班の清書を幾つかやるでしょ?宿題の2つ目も完成間近だけど…、完成したら荒木さんにちゃんと面と向かって渡せるかな?
と言うかこの3日間、荒木さんと会えていない。
私が実家から通い、四つ葉の会議室だけで会う社員としてなら“ツチノコ扱い”としていつものことだと思うけど、シェアハウスにいても朝から晩まで荒木さんの気配が無く、1人暮らしの経験をしているような物だ。
四つ葉の会議室のホワイトボードの今週のスケジュールに貼られている付箋には、ここ3日間は荒木さんは取材の付箋が貼られていて、その付箋はあと2日分もあるので、もしかして今週ずっとシェアハウスに1人かな?
「はぁ…」
この3日間でどれくらいの溜め息を吐いてるか数えるのはしていないけど、どうしても溜め息を吐きたくなる。
「おい、ぼさっとしてねぇでさっさと歩けよ」
バッと振り返ると姫川編集長と水瀬編集長がいて、水瀬編集長が苦笑している。
「朝からキツいね。ほら信号が変わるから歩こう?」
「は、はい…」
いつの間に信号が青になっていたから歩き始めると、姫川編集長、水瀬編集長と私という並びになったんだけど、不思議な組み合わせの並びに違いないよね?
「宝条さんは仁からの抜き打ちチェックはどうだった?」
「真っ赤で返されて、追加で3つ宿題を出されて2つ目がもうすぐです」
「げっ、追加かよ。荒木は相変わらず容赦ねぇな」
「それが仁だし、提出を頑張ってね」
「提出をできれば良いんですけど…」
「何か気になる?」
「え、あぁ、その、最近全然荒木編集長が3階の会議室に来ないので、宿題の提出が出来るかなって」
あはは…と会えない寂しさを誤魔化すように私が笑うと、姫川編集長と水瀬編集長は顔を見合わす。
「でもスポーツ部の先輩達もずっと荒木編集長がいないことに慣れてるので、その内私も慣れるんだと思いますし、3つ目まで宿題を頑張ります!お先に行きますね!」
気丈に振る舞って2人より先に四つ葉のビルに入って、会議室に向かって階段を上り始めた。
「ねぇ仁ってさ、夕方に戻ってきて2階の編集部で原稿を書いてるよね?」
「……ほっとけ」
「そう?」
「自分のことより他人を気にかけるのは良いが、ほっといて見守るのが良い時もある。それでも荒木がぼさっとしてたら言えばいい」
「姫川って冷たいのか優しいのかどっち?」
「俺は前者だな。お前は後者で、それが俺達のバランスが良いんじゃね?」
「前も仁に『水瀬は優しすぎ』って言われたな」
「確かに。ただ俺はお前の優しさは嫌いじゃない」
「ありがと。俺も姫川はキツいけど、間違ってないのが伝わってるし、嫌いじゃないよ」
「うっせぇ」
「ほら、俺達も行こ」
「おう。昼は【もりや】で昼メシにしようぜ」
「良いね。高坂専務も誘おうよ」