スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
「バトミントンの次の記事はテニスだけど、バトミントンの記事の最後のページが左だから、裏はバトミントン関連のこの広告を入れるよ」
「ラケットの広告ですね」
液晶画面にラケットの広告のデータが表示され、三輪さんが送ってくれた写真で選手が使っているラケットと同じだ。
広告を見るとラケットの網目って細かいし、この狭い範囲で羽根を打つでしょ?三輪さんの写真の様に反射神経が優れてないと拾いきれないし、スポーツ選手って凄いな。
「このラケットの広告を入れたら、スポンサーの名前をこの下の位置に表記して、注意事項の文字の色は目立たない色で大きさと濃さはこの位かな?」
「わ…、こういう方法で広告のページを作成するんですね」
今まで雑誌を読む時はパラパラと捲っていたけれど、こうして作る側にまわると細かい工程を経て1つの本になるから、うん、良いなぁ。
『“好き”になって欲しい、本を作るという編集の世界を』
荒木さんのこの言葉の様に本を作ることを“好き”でいたいし、中畑さん達から教わったこの経験を無駄にしたくないな。
「1度プリンターで印刷をしてみようか」
「はい」
ノートパソコンから印刷の指示を出して、プリンターから用紙が出てきたなと思ったらピーという音がして動きが止まり、焦ってプリンターの側に行ったらインク切れのマークが点滅していた。
「在庫室からインクを取って来ます」
中畑さんに席を外すことを伝え、会議室を出て階段を一気に降りて、先日星野さんから教えてもらった在庫室に行き、ドアを開けてインクを探す。
ちょっと埃っぽくて咳払いして、えっと何処だろうときょろきょろして、あ、あそこの棚の上の部分に使いたいインクのボトルがあるなと、つま先を床につけて背伸びして右手を伸ばすけど、何回かかすってー…、う〜ん、もう一度取ろうと思いっきり背伸びした。
すると私の左肩に手が置かれた感触があり、ボトルを取ろうと伸ばした私の右手よりも先に大きな右手と白シャツの腕が視界に入り、その大きな右手は私が取ろうとしていたボトルをひょいっと取る。
私はゆっくりと振り返ると荒木さんがいて、いつの間に取材から帰ってきたのかな?えっと…まだ肩に手が置かれているし、この距離感と言うかシチュエーションは…、2人しかいない雰囲気に心臓がバクバクと鳴り、顔がかぁっと赤くなるのが荒木さんに伝わっちゃうよ。
「これ」
「ありがとうございます」
肩に置かれた手が離れ、差し出されたボトルを受け取るけど、距離がまだ近くて、荒木さんは大きな右手を私の左頬に添えると、少しだけ私の顔を上に上げる。
「亮二のことだけど」
名前を聞いて、体がビクッとなる。
「怖い?」
「………」
バレてる…と思い、無言で頷く。
「そっか…、でも仕事上の付き合いは続くし、亮二の写真は必要だから、その部分は理解して欲しい」
「はい」
矛盾を抱えるけど、荒木さんの言ってることを理解しないといけなくて、小声で答えると荒木さんは大きな右手をそっと離し、私を優しく抱きしめる。
「あ、荒木さん、誰かが入って来ますよ?」
「鍵をかけてるから、誰も入れない」
い、いつの間に…。
「2分、こうするから甘えていい」
「………はい」
白シャツに顔を埋め、心地よい心音を聞き入る。
ああ…本当に落ち着くし、2分がもっと長ければ良いのに…と目を閉じて、白シャツをギュッと握った。
「ラケットの広告ですね」
液晶画面にラケットの広告のデータが表示され、三輪さんが送ってくれた写真で選手が使っているラケットと同じだ。
広告を見るとラケットの網目って細かいし、この狭い範囲で羽根を打つでしょ?三輪さんの写真の様に反射神経が優れてないと拾いきれないし、スポーツ選手って凄いな。
「このラケットの広告を入れたら、スポンサーの名前をこの下の位置に表記して、注意事項の文字の色は目立たない色で大きさと濃さはこの位かな?」
「わ…、こういう方法で広告のページを作成するんですね」
今まで雑誌を読む時はパラパラと捲っていたけれど、こうして作る側にまわると細かい工程を経て1つの本になるから、うん、良いなぁ。
『“好き”になって欲しい、本を作るという編集の世界を』
荒木さんのこの言葉の様に本を作ることを“好き”でいたいし、中畑さん達から教わったこの経験を無駄にしたくないな。
「1度プリンターで印刷をしてみようか」
「はい」
ノートパソコンから印刷の指示を出して、プリンターから用紙が出てきたなと思ったらピーという音がして動きが止まり、焦ってプリンターの側に行ったらインク切れのマークが点滅していた。
「在庫室からインクを取って来ます」
中畑さんに席を外すことを伝え、会議室を出て階段を一気に降りて、先日星野さんから教えてもらった在庫室に行き、ドアを開けてインクを探す。
ちょっと埃っぽくて咳払いして、えっと何処だろうときょろきょろして、あ、あそこの棚の上の部分に使いたいインクのボトルがあるなと、つま先を床につけて背伸びして右手を伸ばすけど、何回かかすってー…、う〜ん、もう一度取ろうと思いっきり背伸びした。
すると私の左肩に手が置かれた感触があり、ボトルを取ろうと伸ばした私の右手よりも先に大きな右手と白シャツの腕が視界に入り、その大きな右手は私が取ろうとしていたボトルをひょいっと取る。
私はゆっくりと振り返ると荒木さんがいて、いつの間に取材から帰ってきたのかな?えっと…まだ肩に手が置かれているし、この距離感と言うかシチュエーションは…、2人しかいない雰囲気に心臓がバクバクと鳴り、顔がかぁっと赤くなるのが荒木さんに伝わっちゃうよ。
「これ」
「ありがとうございます」
肩に置かれた手が離れ、差し出されたボトルを受け取るけど、距離がまだ近くて、荒木さんは大きな右手を私の左頬に添えると、少しだけ私の顔を上に上げる。
「亮二のことだけど」
名前を聞いて、体がビクッとなる。
「怖い?」
「………」
バレてる…と思い、無言で頷く。
「そっか…、でも仕事上の付き合いは続くし、亮二の写真は必要だから、その部分は理解して欲しい」
「はい」
矛盾を抱えるけど、荒木さんの言ってることを理解しないといけなくて、小声で答えると荒木さんは大きな右手をそっと離し、私を優しく抱きしめる。
「あ、荒木さん、誰かが入って来ますよ?」
「鍵をかけてるから、誰も入れない」
い、いつの間に…。
「2分、こうするから甘えていい」
「………はい」
白シャツに顔を埋め、心地よい心音を聞き入る。
ああ…本当に落ち着くし、2分がもっと長ければ良いのに…と目を閉じて、白シャツをギュッと握った。