スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
◇亮二のことside荒木仁
5年前。
高坂さんがシェアハウスを出ていって数ヶ月が過ぎ、1人の生活は寂しくもなく、今日は四つ葉に顔を出すのは朝で、その後は田所と2人で国内サッカーチームの取材に行くことになっている。
2階の編集部に行くとスポーツ部にいるメンバーはまちまちで、田所は一眼カメラの設定に苦戦していた。
「こっちの数値をいじると駄目か?う〜ん、このレンズでいいタイミングで撮りたいし、違う物で試すかな」
「一旦、見せて」
俺が田所から一眼カメラを受け取ってレンズのメーカーを見て、このレンズだと数値はこの位置に目盛りを合わせ、画像の解像度はボタンで細かく数値をいじってファインダーを覗き、顔を離して机の上にある消しゴムを上に高く投げ、素早くファインダーを覗いてボタンを押して消しゴムを撮った。
液晶画面のボタンを操作して撮った写真を見返すと、落下している消しゴムをブレもなく撮れてたので一眼カメラを田所に渡す。
「この数値をメモをしておくといい」
液晶画面を覗く田所は目を見開いていて、いい反応するな。
「全然ブレてない。ありがとうございます!」
田所は小さい頃の三斗みたいに嬉しそうに顔を和らげ、一眼カメラを大事そうに抱えた。
「時間になるし、行くよ」
「はい」
2人で四つ葉を出て、藍山駅で電車の移動を始めた。
「また1人、辞めましたね」
「本人のやる気次第だし、引き留めてもお互いが気まずいだけ」
「山田も『カメラを話す人が少なくなって、寂しい』って言ってました。俺も自分で撮影しますが、荒木編集長のようにカメラのことをいっぱい知っている人が欲しいです」
「専属を雇うと自分達の目の出番が少なくなるし、高坂さんも編集長時代は『専属よりも先ず“自分の目”で撮らなきゃ』って言ってた」
「そうですよね。俺も編集が好きですがカメラも好きで、後輩が出来たらいっぱいカメラのことも伝えます」
「良いと思う」
田所はここ最近原稿もだけど、カメラの撮影も頑張って“自分の目”で撮るようになってきたから、今後も伸ばして欲しい。
それに田所の言い分も理解が出来るし、高坂さんの話を思い出した。
「そう言えば来年度の採用だけど、高坂さんが『“自分の目”で撮れる奴と、そいつと組ませたいスポーツ部希望の奴がいる』って話してたから、俺も今度2人の書類を見てみる」
「是非!A班だったらサッカーと野球のバランスが良くなりますね」
「そうだな」
今はスポーツ部のメンバーのバランスが悪く、俺もサッカーの取材やB班の取材に同行したりと負担が多いし、採用に関しては高坂さんの人を見る目に任せてるけど、ほんと仕事はやる気次第だし、何とかその2人がスポーツ部で長く働いてくれたらと思う。
高坂さんがシェアハウスを出ていって数ヶ月が過ぎ、1人の生活は寂しくもなく、今日は四つ葉に顔を出すのは朝で、その後は田所と2人で国内サッカーチームの取材に行くことになっている。
2階の編集部に行くとスポーツ部にいるメンバーはまちまちで、田所は一眼カメラの設定に苦戦していた。
「こっちの数値をいじると駄目か?う〜ん、このレンズでいいタイミングで撮りたいし、違う物で試すかな」
「一旦、見せて」
俺が田所から一眼カメラを受け取ってレンズのメーカーを見て、このレンズだと数値はこの位置に目盛りを合わせ、画像の解像度はボタンで細かく数値をいじってファインダーを覗き、顔を離して机の上にある消しゴムを上に高く投げ、素早くファインダーを覗いてボタンを押して消しゴムを撮った。
液晶画面のボタンを操作して撮った写真を見返すと、落下している消しゴムをブレもなく撮れてたので一眼カメラを田所に渡す。
「この数値をメモをしておくといい」
液晶画面を覗く田所は目を見開いていて、いい反応するな。
「全然ブレてない。ありがとうございます!」
田所は小さい頃の三斗みたいに嬉しそうに顔を和らげ、一眼カメラを大事そうに抱えた。
「時間になるし、行くよ」
「はい」
2人で四つ葉を出て、藍山駅で電車の移動を始めた。
「また1人、辞めましたね」
「本人のやる気次第だし、引き留めてもお互いが気まずいだけ」
「山田も『カメラを話す人が少なくなって、寂しい』って言ってました。俺も自分で撮影しますが、荒木編集長のようにカメラのことをいっぱい知っている人が欲しいです」
「専属を雇うと自分達の目の出番が少なくなるし、高坂さんも編集長時代は『専属よりも先ず“自分の目”で撮らなきゃ』って言ってた」
「そうですよね。俺も編集が好きですがカメラも好きで、後輩が出来たらいっぱいカメラのことも伝えます」
「良いと思う」
田所はここ最近原稿もだけど、カメラの撮影も頑張って“自分の目”で撮るようになってきたから、今後も伸ばして欲しい。
それに田所の言い分も理解が出来るし、高坂さんの話を思い出した。
「そう言えば来年度の採用だけど、高坂さんが『“自分の目”で撮れる奴と、そいつと組ませたいスポーツ部希望の奴がいる』って話してたから、俺も今度2人の書類を見てみる」
「是非!A班だったらサッカーと野球のバランスが良くなりますね」
「そうだな」
今はスポーツ部のメンバーのバランスが悪く、俺もサッカーの取材やB班の取材に同行したりと負担が多いし、採用に関しては高坂さんの人を見る目に任せてるけど、ほんと仕事はやる気次第だし、何とかその2人がスポーツ部で長く働いてくれたらと思う。