スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
亮二と知り合って3年程が過ぎ、この日は部数会議に出た後はB班の佐藤の原稿のチェックと、写真の確認かとやることを確認しながら、四つ葉の3階の会議室に向かう為に階段を上る。

3階について廊下を歩いて会議室に入ると水瀬がいて、俺に気づくとニコッと微笑んだ。

「2週間ぶりだよね?」
「いや、20日」
「そんなに経ってたんだ。会えない日が多いから、日数が分からないね」

水瀬は俺が四つ葉に来ないことに大分慣れたみたいだけど、入社したての時はスマホのメッセージでよくいつ来るか聞かれたもんな。

中々数が決まらなくてつまらない部数会議の時間を原稿や写真に使いたいなと、内心そう思いながらやり過ごし、会議が終わって編集部に入るとスポーツ部のメンバーは大体が揃っていて、俺が編集長の席に座ると続々と部下達が紙束を俺の机の上に置いていく。

四つ葉に来ていない間に紙束がたまるのはしょうがないし、1つ1つ赤ペンや黒のボールペンを走らせていった。

編集部のドアが開いて水野と秋山がぎゃあぎゃあ言い合いながら入ってきて、またか。

「俺がこのアングルで撮りたいって前もって伝えただろ」
「だったらもう少し具体的に言えよ。言ってたら場の雰囲気をどうやって温めるか出来たさ」

どうやら撮影で揉めたのか…、小さく溜め息を吐いて顔を2人に向ける。

「原稿を読んでるし、他の皆も仕事中だから揉めるなら廊下でやって」
「すいません」
「気をつけます」

2人は謝るけど納得がいってなさそうだ。

「話を聞くから、先に水野から出て」
「はい」

秋山はブスッとして自分の席に座りバックからカメラを取り出してケーブルとカメラとパソコンを繋ぎ、撮影の振り返りを始めた。

俺は水野と廊下に出て、水野の言い分を本人が納得いくまで話を聞き、入れ替わりで秋山の話も聞く。

お互い言葉の足りなさが原因ぽいし、ここはとことんお互いの気持ちを話し合っていくべきだと思い、俺の立ち会いのもと廊下で2人の話し合いをさせた。

ああ言えばこう言うのやり取りが続き、何とかして2人は納得したみたいだけど、田所と佐藤の2人が新人の頃を思い出すな。

それくらい水野と秋山は相性が良さそうだし、俺も同期と呼べるのが水瀬と先に四つ葉に入っていた姫川だけど、分野が違うし、4人の関係性が羨ましいなと思った。
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