スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
◆嫌な予感side荒木仁
side荒木仁
鷲尾さんの取材から2日後、四つ葉の会議室での仕事が少し慣れてきたけど、やっぱ姫川や水瀬がいないと本の事が話せないし、物足りないな。
お昼の時間になり、皆それぞれ昼食の準備をしていて、宝条さんも自分で作ったお弁当を机の上に広げて山田と一緒にカメラの話で盛り上がっていて、俺は会議室を出て専務室のドアをノックして中に入る。
「よぉ、原稿は進んでる?」
「今の所は問題なく進んでる。今から【もりや】に行かない?」
「行く!」
俺が高坂さんにお昼を誘ってみると、高坂さんはぱぁっと笑顔になるので、分かりやすいな。ま、ずっと付き合い悪かったから、これ以上シクシクされても困るし。
「橘もお昼を食べてね。午後は青木印刷所と書店に挨拶へ行くから、車の手配をお願い」
「はい」
秘書の橘さんも高坂さんからの仕事に頑張ってるな。
「………」
なんか橘さんの視線が感じるけど、丁度前髪があって何とか反応をかわして、高坂さんと四つ葉を出て、【もりや】に向けて歩く。
お店についてカウンター席に座り、高坂さんは鶏で俺は日替わりを選び、出されるまでお茶を啜った。
「最近付き合いが悪くてごめん」
「ほんとだよ。2回もガチャ切りをされて、稔、悲しい」
出た、シクシクする泣き真似は俺が17の時に稔に出会ってから変わってないし、俺と2人だけになると呼び方も稔になるのも変わらない。
「最近は一美に会ってるの?」
「そう頻繁には会ってない。お互い仕事の付き合いがあるし、酔った後に会っても酒のせいってなるのはカッコ悪いから、一滴も飲まないで会うことにしている」
稔が静かにお茶を飲む。
「だから酒の量は変わったな。姫川達と過ごしても烏龍が多いし、三斗も『烏龍の業務用サイズを探すのが大変なんだからな』って愚痴ってたけど、俺が一美の所に行く時は酒は飲まないって知ってるから助かるね」
「お待たせしました!鶏と、日替わりのニラ玉です」
鶏の唐揚げからいい香りがして、ニラ玉もいい色がしていて、それぞれ口に運び、合間合間に仕事や本の話しをする。
「そういや仁が取材で鷲尾さんの所に行った日があったろ」
「あった」
「たまたまその日さ、四つ葉の飲み会がいつもの居酒屋であって、仁の話題が凄かった」
「そうなの?」
「『普段白シャツなのに、黒ジャケットは反則です!』って経理課の女の子たちが興奮気味に話していて、そこから宝条さん達の入社式の編集長3人組のスーツ姿の話題も凄かった」
稔が居酒屋での女子社員達の様子を語る。
「三斗が『Barで3人が飲み終わって帰って行った後さ、お店にいた女性達から3人の素性をいっぱい聞かれて困った』って言ってたぞ」
「知らない人に興味を持たれても困る」
「だから『架空の人物設定を作って話して乗りきった』だって」
稔が笑いながら鶏の唐揚げを頬張り、俺もなんでこんなに興味持たれるか分からないなと定食の味噌汁を啜る。
鷲尾さんの取材から2日後、四つ葉の会議室での仕事が少し慣れてきたけど、やっぱ姫川や水瀬がいないと本の事が話せないし、物足りないな。
お昼の時間になり、皆それぞれ昼食の準備をしていて、宝条さんも自分で作ったお弁当を机の上に広げて山田と一緒にカメラの話で盛り上がっていて、俺は会議室を出て専務室のドアをノックして中に入る。
「よぉ、原稿は進んでる?」
「今の所は問題なく進んでる。今から【もりや】に行かない?」
「行く!」
俺が高坂さんにお昼を誘ってみると、高坂さんはぱぁっと笑顔になるので、分かりやすいな。ま、ずっと付き合い悪かったから、これ以上シクシクされても困るし。
「橘もお昼を食べてね。午後は青木印刷所と書店に挨拶へ行くから、車の手配をお願い」
「はい」
秘書の橘さんも高坂さんからの仕事に頑張ってるな。
「………」
なんか橘さんの視線が感じるけど、丁度前髪があって何とか反応をかわして、高坂さんと四つ葉を出て、【もりや】に向けて歩く。
お店についてカウンター席に座り、高坂さんは鶏で俺は日替わりを選び、出されるまでお茶を啜った。
「最近付き合いが悪くてごめん」
「ほんとだよ。2回もガチャ切りをされて、稔、悲しい」
出た、シクシクする泣き真似は俺が17の時に稔に出会ってから変わってないし、俺と2人だけになると呼び方も稔になるのも変わらない。
「最近は一美に会ってるの?」
「そう頻繁には会ってない。お互い仕事の付き合いがあるし、酔った後に会っても酒のせいってなるのはカッコ悪いから、一滴も飲まないで会うことにしている」
稔が静かにお茶を飲む。
「だから酒の量は変わったな。姫川達と過ごしても烏龍が多いし、三斗も『烏龍の業務用サイズを探すのが大変なんだからな』って愚痴ってたけど、俺が一美の所に行く時は酒は飲まないって知ってるから助かるね」
「お待たせしました!鶏と、日替わりのニラ玉です」
鶏の唐揚げからいい香りがして、ニラ玉もいい色がしていて、それぞれ口に運び、合間合間に仕事や本の話しをする。
「そういや仁が取材で鷲尾さんの所に行った日があったろ」
「あった」
「たまたまその日さ、四つ葉の飲み会がいつもの居酒屋であって、仁の話題が凄かった」
「そうなの?」
「『普段白シャツなのに、黒ジャケットは反則です!』って経理課の女の子たちが興奮気味に話していて、そこから宝条さん達の入社式の編集長3人組のスーツ姿の話題も凄かった」
稔が居酒屋での女子社員達の様子を語る。
「三斗が『Barで3人が飲み終わって帰って行った後さ、お店にいた女性達から3人の素性をいっぱい聞かれて困った』って言ってたぞ」
「知らない人に興味を持たれても困る」
「だから『架空の人物設定を作って話して乗りきった』だって」
稔が笑いながら鶏の唐揚げを頬張り、俺もなんでこんなに興味持たれるか分からないなと定食の味噌汁を啜る。