スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
野球施設の最寄り駅に着いて、前回来た時と同じ道のりを思い出しながら受付場所に行き、名前と名刺を係の人に見せて通行パスを受け取って首にぶら下げ、廊下を進んだ所でスマホを取り出して画面をタップする。
『お疲れ様です、野球施設に着きました』
『お疲れ。3塁側スタンドの3列15番の席にいる』
『今から行きます。後、橘さー…』
橘さんの名前を打とうとしたら指がピタッと止まり、削除して行きますまでの文字にして、送信ボタンを押した。
あの頬を赤らめる橘さんの表情と休日の話しが浮かび、文字に書けなくて名前を消しちゃったな。
しかも荒木さんが会ったことを私に話してくれなかったのにショックだったし、手が重なってって何?!四つ葉の時はグサッだったけど、段々腹が立って来て、俯きながら下唇をギュッとする。
「ぼさっとしてんなよ」
このキツい言い方と煙草の香りに顔を見上げると、黒ジャケットに黒シャツの三輪さんがいた。
「ぼさっとしてませんし、荒木編集長の所に行く所です!」
フンっとしながら歩いてスタンド席にいる荒木さんを探して、スマホで指定された場所まで三輪さんと歩く。
「インタビュー中はぼさっとすんなよ」
「しませんし、そっちこそシャッターチャンスを逃さないようにして下さいよ!」
「あぁ?ひよっこに言われたくねぇし」
「ですから、ひよっこじゃないですってば!」
2人でぎゃあぎゃあ言い合いながらスタンド席の通路を歩いてると荒木さんの姿が見え、顔をこちらに向けていたので私はぱあと表情になり、小走りで荒木さんの元に行くと、あれ?
「お疲れ様です、お待たせしました」
「………ああ。鷲尾さんの所に行く」
荒木さんは立ち上がるとすたすたと歩き出したので、置いていかれないように私も後に続く。
「30過ぎなのに、中身は中坊かよ」
私の後ろで三輪さんがクスッと笑っていて変なの、と思いながら3人で鷲尾さんがいる部屋へと向かった。
部屋に入るとバットやグローブの多さに圧倒されつつも、今日はどんな話しを聞けるかなとわくわくする。
取材の環境を整え、荒木さんは先ず前回の取材のお礼から始め、少し雑談を交えながら空気を温めているのは水野先輩と同じだ。
私はその方法もメモにしたり、2人の話しを聞き、これは良いなと思った話しをメモる。
「本日はスパイクの話と、球団や選手に向けてのお話をお願いします」
「はい、喜んで。先ずはこのスパイクは遊撃手から依頼されたんですが、この歯の部分が少し歪んでいるのでこの道具を使います」
鷲尾さんが見せてくれたスパイクは私の足のサイズよりも大きく、歯の部分がこんなにも多いんだ。三輪さんは漆黒の一眼カメラで撮影を始め、荒木さんも鉛筆を走らせながら鷲尾さんの話をノートに書き、私も必死に書き続けた。
『お疲れ様です、野球施設に着きました』
『お疲れ。3塁側スタンドの3列15番の席にいる』
『今から行きます。後、橘さー…』
橘さんの名前を打とうとしたら指がピタッと止まり、削除して行きますまでの文字にして、送信ボタンを押した。
あの頬を赤らめる橘さんの表情と休日の話しが浮かび、文字に書けなくて名前を消しちゃったな。
しかも荒木さんが会ったことを私に話してくれなかったのにショックだったし、手が重なってって何?!四つ葉の時はグサッだったけど、段々腹が立って来て、俯きながら下唇をギュッとする。
「ぼさっとしてんなよ」
このキツい言い方と煙草の香りに顔を見上げると、黒ジャケットに黒シャツの三輪さんがいた。
「ぼさっとしてませんし、荒木編集長の所に行く所です!」
フンっとしながら歩いてスタンド席にいる荒木さんを探して、スマホで指定された場所まで三輪さんと歩く。
「インタビュー中はぼさっとすんなよ」
「しませんし、そっちこそシャッターチャンスを逃さないようにして下さいよ!」
「あぁ?ひよっこに言われたくねぇし」
「ですから、ひよっこじゃないですってば!」
2人でぎゃあぎゃあ言い合いながらスタンド席の通路を歩いてると荒木さんの姿が見え、顔をこちらに向けていたので私はぱあと表情になり、小走りで荒木さんの元に行くと、あれ?
「お疲れ様です、お待たせしました」
「………ああ。鷲尾さんの所に行く」
荒木さんは立ち上がるとすたすたと歩き出したので、置いていかれないように私も後に続く。
「30過ぎなのに、中身は中坊かよ」
私の後ろで三輪さんがクスッと笑っていて変なの、と思いながら3人で鷲尾さんがいる部屋へと向かった。
部屋に入るとバットやグローブの多さに圧倒されつつも、今日はどんな話しを聞けるかなとわくわくする。
取材の環境を整え、荒木さんは先ず前回の取材のお礼から始め、少し雑談を交えながら空気を温めているのは水野先輩と同じだ。
私はその方法もメモにしたり、2人の話しを聞き、これは良いなと思った話しをメモる。
「本日はスパイクの話と、球団や選手に向けてのお話をお願いします」
「はい、喜んで。先ずはこのスパイクは遊撃手から依頼されたんですが、この歯の部分が少し歪んでいるのでこの道具を使います」
鷲尾さんが見せてくれたスパイクは私の足のサイズよりも大きく、歯の部分がこんなにも多いんだ。三輪さんは漆黒の一眼カメラで撮影を始め、荒木さんも鉛筆を走らせながら鷲尾さんの話をノートに書き、私も必死に書き続けた。