スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
「ん…」
頭を撫でられてるなと思ってゆっくりと瞼を開けたら、荒木さんが私の頭に大きな右手を置いていた。
いつの間にか寝ちゃってた…、ゆっくりと起きて、荒木さんは右手を離して大きいソファに座る。
「橘さんの話をしてもいい?」
「はい…」
私はシルバーのクッションをギュッと抱きしめ、姿勢を正して荒木さんの方に体を向ける。
「あの本、橘さんに返した」
「え?どうして返したんですか?」
橘さんが荒木さんに貸したいって頬を赤らめながら渡してきたのに、返したって。
「あの本、数日じゃあ読み切れないページ数と内容だから質問しても最後まで読んでいないのがバレバレだし、書いた作者の届けたい言葉を読まずに貸すのは失礼だから返した」
「そんなに内容が濃いんですか?」
「そう。俺だってあの作者の過去の本を読んだことがあるけど、読み切って更に深掘りするまで相当な時間を要したし、簡単に読める物じゃない」
「そう…だったんですね」
「もしかして本屋で橘さんに会ったことを話さなかったこと、気にしてる?」
荒木さんにそう言われ、体がビクッとする。
「それが原因でなら、話さなくてごめん」
「いいえ…、そこまでは…」
嘘、本当は気にしていたし、手のことだって気になってるじゃんと、クッションを更にギュッと抱きしめる。
「嘘をつかないで、ちゃんと伝えて」
荒木さんが大きな右手で私の左頬に添えて、顔の向きを荒木さんの方に向かせる。
「どうして気にしてるって思ったんですか?」
「スタンド席であの本を出して下唇をギュッとしていたの気づいてたし、食堂で本を渡した時も表情が暗かった」
ああ、バレてる…よく見てるなぁと苦笑する。
「因みに橘さんからは『手が重なって』も聞いてます」
「あれは本を取ろうとして偶然重なっただけ」
「分かってますよ!分かってますが、荒木さんは四つ葉の女性社員達や取材先でも人気なの、気づいてます?」
「騒いでるなとしか思ってないし、知らない相手から興味持たれても困る」
あれだけ女性社員達が目をキラキラさせて荒木さんを見てきてるのに、本人はこれだもんな。でもー…
「でも私が知らない荒木さんが好きな本を知ってる橘さんに妬けますし、偶然とはいえ手が重なったのはショックです」
拗ね気味に言うと荒木さんは右手を離して、私の左手を取って指を絡める。
「俺の好きな本、結構多いから1日じゃ語り尽くせないよ?」
荒木さんが優しい口調で言うから、なんか勝手に拗ねているのが勿体ないし、私も荒木さんの指をギュッと握る。
「う〜、難しい内容じゃない所からお願いします」
「良いよ。高校生の時に出会ったのがー…」
そこから深夜1時まで荒木さんが高校生の時に出会った本のことを話してくれて、時々指を絡めたり、肩を抱き寄せられて距離を縮めながら、荒木さんが好きな本のことを知ることになった。
頭を撫でられてるなと思ってゆっくりと瞼を開けたら、荒木さんが私の頭に大きな右手を置いていた。
いつの間にか寝ちゃってた…、ゆっくりと起きて、荒木さんは右手を離して大きいソファに座る。
「橘さんの話をしてもいい?」
「はい…」
私はシルバーのクッションをギュッと抱きしめ、姿勢を正して荒木さんの方に体を向ける。
「あの本、橘さんに返した」
「え?どうして返したんですか?」
橘さんが荒木さんに貸したいって頬を赤らめながら渡してきたのに、返したって。
「あの本、数日じゃあ読み切れないページ数と内容だから質問しても最後まで読んでいないのがバレバレだし、書いた作者の届けたい言葉を読まずに貸すのは失礼だから返した」
「そんなに内容が濃いんですか?」
「そう。俺だってあの作者の過去の本を読んだことがあるけど、読み切って更に深掘りするまで相当な時間を要したし、簡単に読める物じゃない」
「そう…だったんですね」
「もしかして本屋で橘さんに会ったことを話さなかったこと、気にしてる?」
荒木さんにそう言われ、体がビクッとする。
「それが原因でなら、話さなくてごめん」
「いいえ…、そこまでは…」
嘘、本当は気にしていたし、手のことだって気になってるじゃんと、クッションを更にギュッと抱きしめる。
「嘘をつかないで、ちゃんと伝えて」
荒木さんが大きな右手で私の左頬に添えて、顔の向きを荒木さんの方に向かせる。
「どうして気にしてるって思ったんですか?」
「スタンド席であの本を出して下唇をギュッとしていたの気づいてたし、食堂で本を渡した時も表情が暗かった」
ああ、バレてる…よく見てるなぁと苦笑する。
「因みに橘さんからは『手が重なって』も聞いてます」
「あれは本を取ろうとして偶然重なっただけ」
「分かってますよ!分かってますが、荒木さんは四つ葉の女性社員達や取材先でも人気なの、気づいてます?」
「騒いでるなとしか思ってないし、知らない相手から興味持たれても困る」
あれだけ女性社員達が目をキラキラさせて荒木さんを見てきてるのに、本人はこれだもんな。でもー…
「でも私が知らない荒木さんが好きな本を知ってる橘さんに妬けますし、偶然とはいえ手が重なったのはショックです」
拗ね気味に言うと荒木さんは右手を離して、私の左手を取って指を絡める。
「俺の好きな本、結構多いから1日じゃ語り尽くせないよ?」
荒木さんが優しい口調で言うから、なんか勝手に拗ねているのが勿体ないし、私も荒木さんの指をギュッと握る。
「う〜、難しい内容じゃない所からお願いします」
「良いよ。高校生の時に出会ったのがー…」
そこから深夜1時まで荒木さんが高校生の時に出会った本のことを話してくれて、時々指を絡めたり、肩を抱き寄せられて距離を縮めながら、荒木さんが好きな本のことを知ることになった。