スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
専務室を出て、会議室に戻って思考回路を仕事モードにする。
宝条さんに橘さんの事で話をしたいから、いつものように原稿の最後のページにそっと伝言を書き、俺も自分の原稿に着手し始めた。
鷲尾さんのエピソードを厳選して下書きを始め、皆を先に上がらせて俺も会議室を午後10時に出て廊下を歩いてたら、専務室から高坂さんが出てきたので立ち止まる。
「駅迄歩きながら話せる?」
「良いけど」
話って橘さんのことだよなと思いながら階段を降りて四つ葉を出て、藍山駅に向けて歩き出した。
「橘さ、反省していたよ」
「そう…」
「まぁ中途半端な本の扱いは俺だって許せないし、仁の気持ちは分かる」
「あの量を短期間で読める物じゃないのは、前回の本で分かっていたから」
「それでもさ、相手の善意を冷たく返すのは仁が悪いぞ」
「………分かった」
高坂さんが言っていることは分かるけど、善意も色んな伝え方がある訳で、今回は宝条さん経由だったから俺が冷たい言い方になったかもしれない。
「昔からああ言う言い方なのは知ってるけれど、珍しくキツく感じたよ」
「俺は普通だけど」
「そう?まぁ今回は仁も橘も、相手に伝える時は気を付けていこう、で終わり?」
「ああ」
高坂さんはやっぱり俺にはない相手の立場をそれぞれみて適切な声かけをするし、こう言う所は昔から変わってない。
「そういえばっていうのも変だけど、水瀬から言われた立食パーティーだけど、ちゃんと参加を断った」
「断って良いと思う」
「だろ?相手の女性にも連絡したらさ、そっちも俺に会うのを知らなかったらしく、結局は主催者側が勝手に仕組んだんだって」
「一美には話したの?」
「会って話したよ。もう俺の都合で振り回すのはしたくないし、一から十迄を話すのって難しいけれど、話してくれなかったってのが1番一美が傷つくだろ」
話してくれなかったか…、宝条さんもそうだったら、俺の失態だな。
「稔はさ」
「ん〜?」
「話してくれなかったって言われたら、どう対応する?」
「そうだなぁ。先ずはきちんと話さなかったことを謝って、相手に自分のことを知ってもらうように話すかな。もう俺のことで泣かせたくないからさ」
稔が小さく笑い、きっと俺が知らない一美とのことがあって、それでも向き合おうと稔なりにしているんだ。
藍山駅のタクシー乗り場でそれぞれタクシーに乗り、宝条さんが待つシェアハウスに向けてタクシーが走り出す。
車窓からの景色を眺めながら、宝条さんに本屋のことをきちんと話そう、そしてこれからは可能な限り自分のことを話そうと思った。
宝条さんに橘さんの事で話をしたいから、いつものように原稿の最後のページにそっと伝言を書き、俺も自分の原稿に着手し始めた。
鷲尾さんのエピソードを厳選して下書きを始め、皆を先に上がらせて俺も会議室を午後10時に出て廊下を歩いてたら、専務室から高坂さんが出てきたので立ち止まる。
「駅迄歩きながら話せる?」
「良いけど」
話って橘さんのことだよなと思いながら階段を降りて四つ葉を出て、藍山駅に向けて歩き出した。
「橘さ、反省していたよ」
「そう…」
「まぁ中途半端な本の扱いは俺だって許せないし、仁の気持ちは分かる」
「あの量を短期間で読める物じゃないのは、前回の本で分かっていたから」
「それでもさ、相手の善意を冷たく返すのは仁が悪いぞ」
「………分かった」
高坂さんが言っていることは分かるけど、善意も色んな伝え方がある訳で、今回は宝条さん経由だったから俺が冷たい言い方になったかもしれない。
「昔からああ言う言い方なのは知ってるけれど、珍しくキツく感じたよ」
「俺は普通だけど」
「そう?まぁ今回は仁も橘も、相手に伝える時は気を付けていこう、で終わり?」
「ああ」
高坂さんはやっぱり俺にはない相手の立場をそれぞれみて適切な声かけをするし、こう言う所は昔から変わってない。
「そういえばっていうのも変だけど、水瀬から言われた立食パーティーだけど、ちゃんと参加を断った」
「断って良いと思う」
「だろ?相手の女性にも連絡したらさ、そっちも俺に会うのを知らなかったらしく、結局は主催者側が勝手に仕組んだんだって」
「一美には話したの?」
「会って話したよ。もう俺の都合で振り回すのはしたくないし、一から十迄を話すのって難しいけれど、話してくれなかったってのが1番一美が傷つくだろ」
話してくれなかったか…、宝条さんもそうだったら、俺の失態だな。
「稔はさ」
「ん〜?」
「話してくれなかったって言われたら、どう対応する?」
「そうだなぁ。先ずはきちんと話さなかったことを謝って、相手に自分のことを知ってもらうように話すかな。もう俺のことで泣かせたくないからさ」
稔が小さく笑い、きっと俺が知らない一美とのことがあって、それでも向き合おうと稔なりにしているんだ。
藍山駅のタクシー乗り場でそれぞれタクシーに乗り、宝条さんが待つシェアハウスに向けてタクシーが走り出す。
車窓からの景色を眺めながら、宝条さんに本屋のことをきちんと話そう、そしてこれからは可能な限り自分のことを話そうと思った。