スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
佐藤さんが原稿を破いたって…、信じがたいけど、九条さんの表情が物語っているし、本当なんだ。
「編集部に行ってきます」
「わ、私も行きます!」
田所副編集長が立ち上がって会議室を出ていき、私も直ぐ席を立って階段を駆け下りて2階の編集部に入ったら、荒木さんの姿はなく、田所副編集長だけがいて、スポーツ部のエリアの机の上や床には佐藤さんが破いた原稿が沢山散らばっていた。
ファッション部は水瀬編集長は不在で他の人達は誰もこちらには顔を向けず、姫川編集長は自分の席でブスッとしながら液晶画面を見ている。
とにかく佐藤さんの原稿は大切だから拾わなきゃ、私は床に散らばった原稿を拾うためにしゃがみ、一欠片一欠片を手に取っていった。
「俺も拾う」
田所副編集長もしゃがんで細く破かれた紙を丁寧に拾っていき、2人で拾った物を机の上に置いて、それを何度も繰り返すと、私の隣に九条さんが来て一緒に拾い始めた。
「おい九条、お前は自分の仕事があるだろ」
「今はこれが大事なんで、黙って下さい!」
九条さんが姫川編集長にキッと鋭い視線で見て大きな声で言い返し、また顔を床に向けて拾い続けてたので、私もどんどん手を動かす。
拾っても拾ってもまだあって、気が滅入りそうになるけど1番そう思っているのは佐藤さんだし、大事な原稿を破るくらい辛いはずだよ。
「大体は拾えたかな?」
「多分そうだと思います」
「直すからテープを持ってこよう」
「それならここにありますよ」
「俺も持って来ました」
田所副編集長と私で拾い上げた原稿を直そうとしたら、いつの間にか中畑さんと山田先輩が沢山のテープを両手に持って編集部に入って私達の所にきた。
「俺、パズルが得意なんで原稿も直してみせます」
「宝条さんと俺はこっちの欠片からやってみようか」
中畑さんが得意気に言うと田所副編集長と、私は山田先輩と二組に分かれて直すことに取り組み、九条さんも私のグループに混じって欠片を整理してくれた。
5人であーでもないこーでもないと言いながら作業を続け、中畑さんがどんどん原稿の欠片を1枚にしようと手を動かしてテープを貼り、1枚が出来る度に5人で盛り上がり、あれだけ破かれて床に散らばった欠片はだいぶ減り、もう少しで終わるかな?
「あ〜、ここの部分があと2つ足りない!」
「でもだいぶ欠片は拾いましたよ?」
「この2つさえあれば完成なのに」
中畑さんが頭を抱え、原稿の中央と右端に出来た空欄の箇所に山田先輩も落胆し、まだ拾いきれてない場所とかあるのかな?と思い、また5人でしゃがんでスポーツ部の机の下を見たり、椅子を退かして引き出しの下を覗いたりしたけど、欠片が見当たらない。
どうしよう、このまま佐藤さんの原稿が未完成のままになっちゃう……、下唇をギュッと噛んで視界がじわりと滲む。
「姫川編集長の所には原稿の紙は飛んで来なかったんですか?」
「ああ?飛んで来る訳ねぇだろ」
「机の下を探してみて下さいよ。私もタウン情報部のエリアを見てみます」
「……っち」
九条さんがお願いしたら姫川編集長は舌打ちし、椅子から立ってしゃがみ、九条さんもスポーツ部に使い席のタウン情報部のエリアにしゃがんでくまなく探す。
「あった…、ありました!」
九条さんが一欠片を手にして私達に見せてくれて、後は姫川編集長だと思って顔をそちらに向けた。
姫川編集長は自分の席の机の下に潜り、ガンっと音がして机が大きく揺れると、モジャモジャの髪の毛の頭に手を添えてゆっくりと立ち上がると、右手を私に差し出した。
「あった」
「あ、ありがとうございます!」
「くそ痛てぇ〜」
姫川編集長はモジャモジャの頭を手でガシガシとかきながら自分の椅子にドカっと座り、私に顔を向ける。
「さっさと完成させて3階に戻れ」
「は、はい!」
「私もタウン情報部に戻るので、後は宜しくお願いします」
九条さんもタウン情報部の自分の席に戻り、私にニコッと微笑んで液晶画面を見ながら仕事を再開した。
私は残り2つの欠片を中畑さんと山田先輩に渡し、2人がテープで留め直して、ようやく全部の原稿が元通りになり、私達は編集部を出ていき、3階の会議室に戻る。
「編集部に行ってきます」
「わ、私も行きます!」
田所副編集長が立ち上がって会議室を出ていき、私も直ぐ席を立って階段を駆け下りて2階の編集部に入ったら、荒木さんの姿はなく、田所副編集長だけがいて、スポーツ部のエリアの机の上や床には佐藤さんが破いた原稿が沢山散らばっていた。
ファッション部は水瀬編集長は不在で他の人達は誰もこちらには顔を向けず、姫川編集長は自分の席でブスッとしながら液晶画面を見ている。
とにかく佐藤さんの原稿は大切だから拾わなきゃ、私は床に散らばった原稿を拾うためにしゃがみ、一欠片一欠片を手に取っていった。
「俺も拾う」
田所副編集長もしゃがんで細く破かれた紙を丁寧に拾っていき、2人で拾った物を机の上に置いて、それを何度も繰り返すと、私の隣に九条さんが来て一緒に拾い始めた。
「おい九条、お前は自分の仕事があるだろ」
「今はこれが大事なんで、黙って下さい!」
九条さんが姫川編集長にキッと鋭い視線で見て大きな声で言い返し、また顔を床に向けて拾い続けてたので、私もどんどん手を動かす。
拾っても拾ってもまだあって、気が滅入りそうになるけど1番そう思っているのは佐藤さんだし、大事な原稿を破るくらい辛いはずだよ。
「大体は拾えたかな?」
「多分そうだと思います」
「直すからテープを持ってこよう」
「それならここにありますよ」
「俺も持って来ました」
田所副編集長と私で拾い上げた原稿を直そうとしたら、いつの間にか中畑さんと山田先輩が沢山のテープを両手に持って編集部に入って私達の所にきた。
「俺、パズルが得意なんで原稿も直してみせます」
「宝条さんと俺はこっちの欠片からやってみようか」
中畑さんが得意気に言うと田所副編集長と、私は山田先輩と二組に分かれて直すことに取り組み、九条さんも私のグループに混じって欠片を整理してくれた。
5人であーでもないこーでもないと言いながら作業を続け、中畑さんがどんどん原稿の欠片を1枚にしようと手を動かしてテープを貼り、1枚が出来る度に5人で盛り上がり、あれだけ破かれて床に散らばった欠片はだいぶ減り、もう少しで終わるかな?
「あ〜、ここの部分があと2つ足りない!」
「でもだいぶ欠片は拾いましたよ?」
「この2つさえあれば完成なのに」
中畑さんが頭を抱え、原稿の中央と右端に出来た空欄の箇所に山田先輩も落胆し、まだ拾いきれてない場所とかあるのかな?と思い、また5人でしゃがんでスポーツ部の机の下を見たり、椅子を退かして引き出しの下を覗いたりしたけど、欠片が見当たらない。
どうしよう、このまま佐藤さんの原稿が未完成のままになっちゃう……、下唇をギュッと噛んで視界がじわりと滲む。
「姫川編集長の所には原稿の紙は飛んで来なかったんですか?」
「ああ?飛んで来る訳ねぇだろ」
「机の下を探してみて下さいよ。私もタウン情報部のエリアを見てみます」
「……っち」
九条さんがお願いしたら姫川編集長は舌打ちし、椅子から立ってしゃがみ、九条さんもスポーツ部に使い席のタウン情報部のエリアにしゃがんでくまなく探す。
「あった…、ありました!」
九条さんが一欠片を手にして私達に見せてくれて、後は姫川編集長だと思って顔をそちらに向けた。
姫川編集長は自分の席の机の下に潜り、ガンっと音がして机が大きく揺れると、モジャモジャの髪の毛の頭に手を添えてゆっくりと立ち上がると、右手を私に差し出した。
「あった」
「あ、ありがとうございます!」
「くそ痛てぇ〜」
姫川編集長はモジャモジャの頭を手でガシガシとかきながら自分の椅子にドカっと座り、私に顔を向ける。
「さっさと完成させて3階に戻れ」
「は、はい!」
「私もタウン情報部に戻るので、後は宜しくお願いします」
九条さんもタウン情報部の自分の席に戻り、私にニコッと微笑んで液晶画面を見ながら仕事を再開した。
私は残り2つの欠片を中畑さんと山田先輩に渡し、2人がテープで留め直して、ようやく全部の原稿が元通りになり、私達は編集部を出ていき、3階の会議室に戻る。