スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
◆4日後
佐藤さんが四つ葉に来なくなって4日、いよいよ今日が青木印刷所に出す提出ギリギリの日だ。
会議室の時計は午後4時で、バイク便に連絡して取りに来るまでは後1時間はあるけれど、荒木さんは3日で書き上げた自分の原稿を机の上に置いて、水野先輩が新しく書いた原稿に赤ペンを走らせている。
水野先輩は荒木さんがその作業を終えるのを待ちながら、ノートを広げてペンを走らせ、私は中畑さんと製作班の先輩達と一緒に7月号についてどんなイメージの色で表紙を作るか話し合いを始めた。
田所副編集長は何度も腕時計で時間を確認しながらノートパソコンのキーボードを打ち、高橋先輩もそわそわしながら原稿を書いている。
会議室の時計が午後4時20分を指すと荒木さんは赤ペンを置いて、水野先輩の原稿の紙束を整理して本人に差し出した。
「良く書けている、この3日で書いてくれてありがとう。高坂さんを呼んでここで読ませて」
「あ、ありがとうございます!直ぐ呼んで来ます」
水野先輩が満面の笑みで原稿を受け取り、席を立って会議室を出ていき、荒木さんは椅子の背もたれに体を預け、椅子の向きを窓の方へ回転させてふぅと息を吐いた。
今、荒木さんはどんな思いでいるんだろう、きっと佐藤さんの事だと思うけど、バイク便の封筒に何も入れないのは来ることを待っている筈だよね。
会議室のドアが開いて水野先輩と高坂専務が入ってきて、高坂専務は荒木さんの隣に座り、水野先輩から原稿を受け取って1枚1枚黙読する。
そして机の上に置いたら荒木さんの原稿を手に取ってそれも黙読し、2つの原稿を綺麗に整理して顔を私達製作に向けた。
「荒木と水野の原稿で行く。宝条さんは水野の清書、山田は水野と荒木と一緒に写真を選んで。中畑はこの2つの分のレイアウトで行こー…」
高坂専務が続けようとしたら、会議室のドアが開いて全員でその方へ顔を向けたら、はぁはぁと息を整えて汗が頬を伝っている佐藤さんの姿があった。
佐藤さんは数回息を整え、つかつかと会議室の中を歩いて荒木さんの側に来て手にしていたバックから紙束を差し出す。
「遅くなってすいません。原稿、読んでください」
「……分かった」
荒木さんはその原稿を受け取り、赤ペンを持って走らせる姿に、私も先輩達も手を止めて見守った。
そして会議室の時計が午後4時32分を指したら荒木さんが静かに赤ペンを置いて、高坂専務に差し出す。
「俺は水野と佐藤でいきたいから、チェックして」
「読むから待て」
高坂専務が1枚1枚捲って黙読し、最後のページを見て、佐藤さんに顔を向ける。
「おかえり、待ってたよ」
高坂専務がニコッと微笑んで原稿を佐藤さんに差し出すと、佐藤さんは口をへの字にして大粒の涙を流しながら原稿を受け取った。
「ありが…とう…ございます、本当に…すいま…せんでし…た」
どうしよう、私まで泣けてくるし、視界がじわりと滲む。
田所副編集長が佐藤さんの所にいき、バシッと背中を叩き、高橋先輩も2人の所に駆け寄った。
「待っていました。やっぱ佐藤さんがいないと俺達Bが纏まんないですよ」
「ごめん。でも俺がいない間を守ってくれて、ありがとう」
「ほらほら、バイク便に間に合うように急ぐよ」
高坂専務が両手で叩いて、会議室の雰囲気をリセットする。
「宝条さんはそのまま水野の清書、俺が佐藤の清書をするから、山田は水野と佐藤と写真の話し合い。中畑は篠田と2人のレイアウトと広告の直しをして」
「はい!」
荒木さんの号令の元、製作の皆でバイク便に間に合うように取り組み始めた。
会議室の時計は午後4時で、バイク便に連絡して取りに来るまでは後1時間はあるけれど、荒木さんは3日で書き上げた自分の原稿を机の上に置いて、水野先輩が新しく書いた原稿に赤ペンを走らせている。
水野先輩は荒木さんがその作業を終えるのを待ちながら、ノートを広げてペンを走らせ、私は中畑さんと製作班の先輩達と一緒に7月号についてどんなイメージの色で表紙を作るか話し合いを始めた。
田所副編集長は何度も腕時計で時間を確認しながらノートパソコンのキーボードを打ち、高橋先輩もそわそわしながら原稿を書いている。
会議室の時計が午後4時20分を指すと荒木さんは赤ペンを置いて、水野先輩の原稿の紙束を整理して本人に差し出した。
「良く書けている、この3日で書いてくれてありがとう。高坂さんを呼んでここで読ませて」
「あ、ありがとうございます!直ぐ呼んで来ます」
水野先輩が満面の笑みで原稿を受け取り、席を立って会議室を出ていき、荒木さんは椅子の背もたれに体を預け、椅子の向きを窓の方へ回転させてふぅと息を吐いた。
今、荒木さんはどんな思いでいるんだろう、きっと佐藤さんの事だと思うけど、バイク便の封筒に何も入れないのは来ることを待っている筈だよね。
会議室のドアが開いて水野先輩と高坂専務が入ってきて、高坂専務は荒木さんの隣に座り、水野先輩から原稿を受け取って1枚1枚黙読する。
そして机の上に置いたら荒木さんの原稿を手に取ってそれも黙読し、2つの原稿を綺麗に整理して顔を私達製作に向けた。
「荒木と水野の原稿で行く。宝条さんは水野の清書、山田は水野と荒木と一緒に写真を選んで。中畑はこの2つの分のレイアウトで行こー…」
高坂専務が続けようとしたら、会議室のドアが開いて全員でその方へ顔を向けたら、はぁはぁと息を整えて汗が頬を伝っている佐藤さんの姿があった。
佐藤さんは数回息を整え、つかつかと会議室の中を歩いて荒木さんの側に来て手にしていたバックから紙束を差し出す。
「遅くなってすいません。原稿、読んでください」
「……分かった」
荒木さんはその原稿を受け取り、赤ペンを持って走らせる姿に、私も先輩達も手を止めて見守った。
そして会議室の時計が午後4時32分を指したら荒木さんが静かに赤ペンを置いて、高坂専務に差し出す。
「俺は水野と佐藤でいきたいから、チェックして」
「読むから待て」
高坂専務が1枚1枚捲って黙読し、最後のページを見て、佐藤さんに顔を向ける。
「おかえり、待ってたよ」
高坂専務がニコッと微笑んで原稿を佐藤さんに差し出すと、佐藤さんは口をへの字にして大粒の涙を流しながら原稿を受け取った。
「ありが…とう…ございます、本当に…すいま…せんでし…た」
どうしよう、私まで泣けてくるし、視界がじわりと滲む。
田所副編集長が佐藤さんの所にいき、バシッと背中を叩き、高橋先輩も2人の所に駆け寄った。
「待っていました。やっぱ佐藤さんがいないと俺達Bが纏まんないですよ」
「ごめん。でも俺がいない間を守ってくれて、ありがとう」
「ほらほら、バイク便に間に合うように急ぐよ」
高坂専務が両手で叩いて、会議室の雰囲気をリセットする。
「宝条さんはそのまま水野の清書、俺が佐藤の清書をするから、山田は水野と佐藤と写真の話し合い。中畑は篠田と2人のレイアウトと広告の直しをして」
「はい!」
荒木さんの号令の元、製作の皆でバイク便に間に合うように取り組み始めた。