スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
「ごちそうさまでした」
皆で手を合わせてゴミを片付け、机の上も綺麗にする。
「6月号の仮印刷迄いけたから、一先ずお疲れだね。佐藤はこの後、俺と仁と一緒に専務室でたーっぷりと話をするから、覚悟してね」
「は、はい…」
ニコッと微笑む高坂専務の語尾に音符のマークが付いているように聞こえたけど、その笑顔が恐いし、佐藤さんは顔を引きつりながら返事をした。
「今日は全員このまま帰宅。居残りは駄目」
荒木さんがそういうと、会議室がわぁとなる。
「なぁ水野、後でさっきの原稿の下書きを読ませてよ」
「良いよ。俺も秋山に買いたいパーツの相談をしたいし、何処のお店に行く?」
「ゆっくり読みたいし、個人的に気に入ってる隠れ家のお店を見つけたから、そこに行こう」
「楽しみだな。すいません、俺達は先に出ます。佐藤さんも、明日俺に今回の原稿を読ませて下さい」
「うん、明日読ませるよ」
「楽しみにしています!」
それじゃあと水野先輩と秋山先輩は会議室を出て行き、田所副編集長も荷物を纏め始めた。
「なぁ田所」
「何だよ」
「ありがとう」
「………うるさい!さっさと高坂専務と荒木編集長に沢山宿題を出されて、メソメソ泣けよ!」
「それは覚悟はしてる」
「ふん!いつもの店で待ってるから、絶対に来いよ!」
「はいはい、分かってる」
佐藤さんとやり取りしていた田所副編集長はふんと憤慨しているのも、佐藤さんに背を向けてドアの方に行く時は嬉しそうに笑っていて、良いな…こう言う間柄ってと羨ましくなる。
よし、私もシェアハウスに帰って進めている企画書を書こうと荷物を纏めて荒木さん達に顔を向けた。
「私もお先に失礼します」
「気を付けて帰って」
「いつもありがとうね」
「はい!」
荒木さんと高坂専務の言葉に元気よく返事をして、会議室を出ると丁度橘さんと階段付近で会った。
「お疲れ様です」
「お疲れ様です」
「駅まで一緒に帰りませんか?」
「いいですけど…」
良かった、突然声をかけて断られても仕方ないなって思ったけど、中々橘さんとも交流を持てていなかったし。2人で藍山駅に向けて歩き出した。
「荒木編集長って四つ葉の女性達に凄く人気ですよね」
「え…」
「この間、高坂専務に誘われて一緒に四つ葉の飲み会に参加をしたんですが、その時は『黒ジャケットがクールで、写真を撮りたくても撮れなかった』って経理の女性が仰ってて、その後もずっと荒木編集長の事で盛り上がってました」
黒ジャケットって鷲尾さんとの取材に行った日で、確かにクールで格好良くて私もドキッとした…。
『一線は越えないけど、これから気持ちをぶつけるから、覚悟して』
シェアハウスのリビングで黒ジャケットをバサッと脱いで、水色のシャツのボタンをゆっくりと外す仕草が色っぽくて…、思い出すだけで顔が熱くなる。
「私は入社式で荒木編集長がスーツ姿がとても素敵でしたし、普段の白シャツとのギャップが良いですよね」
目をキラキラさせながら荒木さんの話をする橘さんを見て、胸が痛いというかモヤっとすると言うか、この感情って何と言うんだろう。
藍山駅のホームで橘さんと別れ、シェアハウスの最寄り駅に向けて電車が動き出したらバックに入れてあるスマホが揺れ、取り出して画面をタップすると荒木さんからメッセージを受信したので開いた。
『姫川とご飯を食べるから、夕飯は1人にさせてごめん』
『大丈夫です!楽しんで下さい』
『朝は一緒に食べたいから、帰りはタクシーで帰る』
どうしよう、顔がにやける。
『分かりました!気を付けて帰って下さいね』
短いやり取りをして、さっきまでモヤっとした気持ちが消えて、私って単純なんだなと思いながら駅に降りて、スーパーへと立ち寄った。
姫川編集長と荒木さんって性格が真逆なのに、仲が良いんだな~。
皆で手を合わせてゴミを片付け、机の上も綺麗にする。
「6月号の仮印刷迄いけたから、一先ずお疲れだね。佐藤はこの後、俺と仁と一緒に専務室でたーっぷりと話をするから、覚悟してね」
「は、はい…」
ニコッと微笑む高坂専務の語尾に音符のマークが付いているように聞こえたけど、その笑顔が恐いし、佐藤さんは顔を引きつりながら返事をした。
「今日は全員このまま帰宅。居残りは駄目」
荒木さんがそういうと、会議室がわぁとなる。
「なぁ水野、後でさっきの原稿の下書きを読ませてよ」
「良いよ。俺も秋山に買いたいパーツの相談をしたいし、何処のお店に行く?」
「ゆっくり読みたいし、個人的に気に入ってる隠れ家のお店を見つけたから、そこに行こう」
「楽しみだな。すいません、俺達は先に出ます。佐藤さんも、明日俺に今回の原稿を読ませて下さい」
「うん、明日読ませるよ」
「楽しみにしています!」
それじゃあと水野先輩と秋山先輩は会議室を出て行き、田所副編集長も荷物を纏め始めた。
「なぁ田所」
「何だよ」
「ありがとう」
「………うるさい!さっさと高坂専務と荒木編集長に沢山宿題を出されて、メソメソ泣けよ!」
「それは覚悟はしてる」
「ふん!いつもの店で待ってるから、絶対に来いよ!」
「はいはい、分かってる」
佐藤さんとやり取りしていた田所副編集長はふんと憤慨しているのも、佐藤さんに背を向けてドアの方に行く時は嬉しそうに笑っていて、良いな…こう言う間柄ってと羨ましくなる。
よし、私もシェアハウスに帰って進めている企画書を書こうと荷物を纏めて荒木さん達に顔を向けた。
「私もお先に失礼します」
「気を付けて帰って」
「いつもありがとうね」
「はい!」
荒木さんと高坂専務の言葉に元気よく返事をして、会議室を出ると丁度橘さんと階段付近で会った。
「お疲れ様です」
「お疲れ様です」
「駅まで一緒に帰りませんか?」
「いいですけど…」
良かった、突然声をかけて断られても仕方ないなって思ったけど、中々橘さんとも交流を持てていなかったし。2人で藍山駅に向けて歩き出した。
「荒木編集長って四つ葉の女性達に凄く人気ですよね」
「え…」
「この間、高坂専務に誘われて一緒に四つ葉の飲み会に参加をしたんですが、その時は『黒ジャケットがクールで、写真を撮りたくても撮れなかった』って経理の女性が仰ってて、その後もずっと荒木編集長の事で盛り上がってました」
黒ジャケットって鷲尾さんとの取材に行った日で、確かにクールで格好良くて私もドキッとした…。
『一線は越えないけど、これから気持ちをぶつけるから、覚悟して』
シェアハウスのリビングで黒ジャケットをバサッと脱いで、水色のシャツのボタンをゆっくりと外す仕草が色っぽくて…、思い出すだけで顔が熱くなる。
「私は入社式で荒木編集長がスーツ姿がとても素敵でしたし、普段の白シャツとのギャップが良いですよね」
目をキラキラさせながら荒木さんの話をする橘さんを見て、胸が痛いというかモヤっとすると言うか、この感情って何と言うんだろう。
藍山駅のホームで橘さんと別れ、シェアハウスの最寄り駅に向けて電車が動き出したらバックに入れてあるスマホが揺れ、取り出して画面をタップすると荒木さんからメッセージを受信したので開いた。
『姫川とご飯を食べるから、夕飯は1人にさせてごめん』
『大丈夫です!楽しんで下さい』
『朝は一緒に食べたいから、帰りはタクシーで帰る』
どうしよう、顔がにやける。
『分かりました!気を付けて帰って下さいね』
短いやり取りをして、さっきまでモヤっとした気持ちが消えて、私って単純なんだなと思いながら駅に降りて、スーパーへと立ち寄った。
姫川編集長と荒木さんって性格が真逆なのに、仲が良いんだな~。