スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
そこには荒木さんの姿があり、ネクタイはしていないけど、スーツの上着は着ていた。
「きゃぁあ、荒木編集長、来てくださったんですね!」
「荒木編集長が飲み会に来るなんて、何年ぶりだ?」
「水瀬編集長がファッション部の編集長になったお祝いの時だから、5年ぶり位じゃないか?」
「こっちで一緒に飲みませんか?」
「ずるいって。私も交じっても良いですか?」
荒木さんの登場に社員達の盛り上がりが凄いけど、当の荒木さんはすたすたとこちらに向かってくる。
「高坂さん、ちょっと外にいい?」
あれ?なんだか怒ってる?
「え〜、手短に頼むよ」
「直ぐ終わる」
「オッケー。みんな、まだまだ楽しんでいて」
2人は個室を出ていくんだけど、何だか気になるなぁ。
「すいません、お手洗いにいきます」
お手洗いにいく素振りをして2人を探そうと個室を出てみたら廊下には居ないから、この居酒屋の外ということかな?
お店の出口から出て、きょろきょろと2人を探すと、離れたところにある電柱の側にいるのが見えたと思ったら、荒木さんが突然高坂専務の胸倉を掴んだのが見え、まだ外には人もいるし、こんな場所で喧嘩だなんてヤバいよ。
急いで2人の元に駆け寄って、高坂専務の胸倉を掴んでいる荒木さんの右腕を両手で掴んだ。
「ここで喧嘩はまずいです!手を離しましょ?」
「写真を早く消してくれたら離す」
「え〜、せっかく良い写りだし、消すなんて勿体ないじゃん」
「怒るよ」
「ぐっ…」
いや、既に怒ってますよと心の中で突っ込みつつ、どうして荒木さんが写真のことを知っているんだろう?と思ってたら、更に荒木さんの右手に力がこもって、高坂専務の顔が苦しみで歪む。
「それ以上掴んでたら高坂専務が危ないですし、離しましょ?お願いします」
荒木さんの右腕を掴む手を離して、荒木さんのスーツの裾をギュッと握る。
「消すから離して欲しいな」
「……分かった」
荒木さんが胸倉を掴んでいる手をバッと離すと、高坂専務は思いっきり息を吸い込んで、スーツの内ポケットからスマホを取り出して操作し、画面を荒木さんに見せ、私もスーツを掴んだ手を離す。
「ほら、消したぞ」
「それならいい」
「あ〜あ、せっかく宝条さんがお前に憧れてんのに、そんな恐い所をみせちゃ駄目じゃん」
「それってどういう意味ですか?」
一体何を言ってんだろうか?仁さんに憧れがあるのはそうだけど、荒木さんとどんな関係が?と高坂専務の顔を見る。
「実はー…」
「自分で言うから、店に戻って」
高坂専務が言いかけたと同時に、荒木さんが止めに入った。
「そっ。じゃあ戻るし、明日はお前に伝えたい大事なことがあるから、絶対四つ葉に来いよな」
「分かった」
高坂専務がお店の方へ戻るのを見届け、荒木さんはふぅと息をついて、私の方に顔を向ける。
「俺の下の名前、“ジン”」
「えっ…」
「ニンベンに二と書いて、フルネームは荒木“仁”だ」
荒木さんの言葉に、私たちがいる空間の音が無音になった。
「きゃぁあ、荒木編集長、来てくださったんですね!」
「荒木編集長が飲み会に来るなんて、何年ぶりだ?」
「水瀬編集長がファッション部の編集長になったお祝いの時だから、5年ぶり位じゃないか?」
「こっちで一緒に飲みませんか?」
「ずるいって。私も交じっても良いですか?」
荒木さんの登場に社員達の盛り上がりが凄いけど、当の荒木さんはすたすたとこちらに向かってくる。
「高坂さん、ちょっと外にいい?」
あれ?なんだか怒ってる?
「え〜、手短に頼むよ」
「直ぐ終わる」
「オッケー。みんな、まだまだ楽しんでいて」
2人は個室を出ていくんだけど、何だか気になるなぁ。
「すいません、お手洗いにいきます」
お手洗いにいく素振りをして2人を探そうと個室を出てみたら廊下には居ないから、この居酒屋の外ということかな?
お店の出口から出て、きょろきょろと2人を探すと、離れたところにある電柱の側にいるのが見えたと思ったら、荒木さんが突然高坂専務の胸倉を掴んだのが見え、まだ外には人もいるし、こんな場所で喧嘩だなんてヤバいよ。
急いで2人の元に駆け寄って、高坂専務の胸倉を掴んでいる荒木さんの右腕を両手で掴んだ。
「ここで喧嘩はまずいです!手を離しましょ?」
「写真を早く消してくれたら離す」
「え〜、せっかく良い写りだし、消すなんて勿体ないじゃん」
「怒るよ」
「ぐっ…」
いや、既に怒ってますよと心の中で突っ込みつつ、どうして荒木さんが写真のことを知っているんだろう?と思ってたら、更に荒木さんの右手に力がこもって、高坂専務の顔が苦しみで歪む。
「それ以上掴んでたら高坂専務が危ないですし、離しましょ?お願いします」
荒木さんの右腕を掴む手を離して、荒木さんのスーツの裾をギュッと握る。
「消すから離して欲しいな」
「……分かった」
荒木さんが胸倉を掴んでいる手をバッと離すと、高坂専務は思いっきり息を吸い込んで、スーツの内ポケットからスマホを取り出して操作し、画面を荒木さんに見せ、私もスーツを掴んだ手を離す。
「ほら、消したぞ」
「それならいい」
「あ〜あ、せっかく宝条さんがお前に憧れてんのに、そんな恐い所をみせちゃ駄目じゃん」
「それってどういう意味ですか?」
一体何を言ってんだろうか?仁さんに憧れがあるのはそうだけど、荒木さんとどんな関係が?と高坂専務の顔を見る。
「実はー…」
「自分で言うから、店に戻って」
高坂専務が言いかけたと同時に、荒木さんが止めに入った。
「そっ。じゃあ戻るし、明日はお前に伝えたい大事なことがあるから、絶対四つ葉に来いよな」
「分かった」
高坂専務がお店の方へ戻るのを見届け、荒木さんはふぅと息をついて、私の方に顔を向ける。
「俺の下の名前、“ジン”」
「えっ…」
「ニンベンに二と書いて、フルネームは荒木“仁”だ」
荒木さんの言葉に、私たちがいる空間の音が無音になった。