スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
面会の受付場所で手続きして宝条さんがいる病室のドアを軽くノックをすると『はい』と返事が聞こえたので、ドアを開けて中に入るとベットの上で紙袋を開けてクッキーを頬張る宝条さんと目が合う。
「これ、九条さんから『星野さんと“知り合い”の方が』って頂いたクッキーなんです。“三姉妹のお茶会”で行ったお店のクッキーで、オレンジと苺が入ってました」
にこにこしながらまたクッキーを頬張る宝条さんを見て脱力しそうになるが、これくらいまで食べているんだったら、明日は退院が出来そうだ。
後で“知り合い”にお礼を言わないとな。
俺はパイプ椅子に荷物を置いて、宝条さんの真横に腰掛けて、左手を宝条さんの右頬に添える。
「退院が出来そうで良かった」
「はい。沢山の人に良くして頂いて、ありがとうだけじゃ足りないです」
「そうだな。石井選手のお見舞いの件だけど、高坂さんが間に入るからお返しの心配はしなくていい」
「良かったです。こんなに栄養いっぱいな物を頂いて、試合に見に来て欲しいってメッセージがあったんで、お父さんとお母さんを誘おうと思います」
高坂さんや医師の言う通り、全く好意が伝わってないのが分かり、可哀想というよりも俺は残念だったなと黒い感情を持った。
「荒木さんと少し離れて寂しかったので、早くシェアハウスに帰りたいです」
潤んだ瞳で俺を見上げる宝条さんに、俺はフッと笑い、左手を離して宝条さんの顎に添えてクイッと上に上げる。
「宝条さんってさ、煽るの狙っている?」
「狙ってませんが、寂しいのは本当です」
「俺も。早く明日になって欲しい」
「私もです」
2人で笑い、自然と顔を近付けて、唇を重ねる。
昼間にも会ったのに全然足りなくて、明日にも会えるのが分かっているけれど、宝条さんがいない時間がこんなにも寂しくて、高坂さんが一美との時間が足りないって言った事が分かった。
何度も唇を重ね、名残り惜しそうに唇を離し、お互い熱い息を吐いて、俺は宝条さんの左手を自分の右手で握り、指を絡ませる。
「明日、シェアハウスで三斗達と待っている」
「はい」
そして俺は宝条さんの左耳に顔を寄せる。
「三斗達が帰ったら、思う存分宝条さんを補給するから、覚悟して」
「ー!ー」
俺がそう言うと宝条さんの顔は苺よりも林檎のように真っ赤で、色んな表情を見れて面白いから、石井選手や亮二に渡したくない。
俺はベットから降りて、荷物を手に持つ。
「石井選手の段ボールは退院したら、四つ葉に持ってきて欲しい」
「はい、持っていきます」
「最後にさ、キスしていい?」
「……はい」
小さく答える宝条さんにフッと笑い、短めなキスをして病室を出て、エレベーターに乗って、面会の受付場所で退館手続きをして、病院の外へ出た。
黒パンツの後ろに入れているスマホを取り出し、通話ボタンを押すと、3コール目で相手が出る。
『おぉ、兄ちゃん、どうした?』
「宝条さんのお見舞いに行った。明日退院するって」
『良かったぁ。明日は臨時休業して、兄ちゃんの所のシェアハウスに行くよ』
「ありがと」
『いっぱい美味しいご飯を作るって約束をしたし、この後、姉ちゃんに連絡する』
「お願い。これから実家に帰るけど、数日間、世話になった」
『良いよ。俺も楽しかったし、今度は宝条さんを連れて遊びに来てよ。落ち着いてからでいいからさ』
「ああ、そうする。また後で」
『おう』
三斗との通話を終えて、宝条さんの病室を外から見上げると灯りは消えていて、ようやく宝条さんとのシェアハウスでの生活がもとに戻ると思うと、嬉しさと愛おしい気持ちが溢れそうになる。
『思う存分宝条さんを補給するから、覚悟して』
その気持ちは偽りもないし、明日に期待を馳せながら病院を後にした。
「これ、九条さんから『星野さんと“知り合い”の方が』って頂いたクッキーなんです。“三姉妹のお茶会”で行ったお店のクッキーで、オレンジと苺が入ってました」
にこにこしながらまたクッキーを頬張る宝条さんを見て脱力しそうになるが、これくらいまで食べているんだったら、明日は退院が出来そうだ。
後で“知り合い”にお礼を言わないとな。
俺はパイプ椅子に荷物を置いて、宝条さんの真横に腰掛けて、左手を宝条さんの右頬に添える。
「退院が出来そうで良かった」
「はい。沢山の人に良くして頂いて、ありがとうだけじゃ足りないです」
「そうだな。石井選手のお見舞いの件だけど、高坂さんが間に入るからお返しの心配はしなくていい」
「良かったです。こんなに栄養いっぱいな物を頂いて、試合に見に来て欲しいってメッセージがあったんで、お父さんとお母さんを誘おうと思います」
高坂さんや医師の言う通り、全く好意が伝わってないのが分かり、可哀想というよりも俺は残念だったなと黒い感情を持った。
「荒木さんと少し離れて寂しかったので、早くシェアハウスに帰りたいです」
潤んだ瞳で俺を見上げる宝条さんに、俺はフッと笑い、左手を離して宝条さんの顎に添えてクイッと上に上げる。
「宝条さんってさ、煽るの狙っている?」
「狙ってませんが、寂しいのは本当です」
「俺も。早く明日になって欲しい」
「私もです」
2人で笑い、自然と顔を近付けて、唇を重ねる。
昼間にも会ったのに全然足りなくて、明日にも会えるのが分かっているけれど、宝条さんがいない時間がこんなにも寂しくて、高坂さんが一美との時間が足りないって言った事が分かった。
何度も唇を重ね、名残り惜しそうに唇を離し、お互い熱い息を吐いて、俺は宝条さんの左手を自分の右手で握り、指を絡ませる。
「明日、シェアハウスで三斗達と待っている」
「はい」
そして俺は宝条さんの左耳に顔を寄せる。
「三斗達が帰ったら、思う存分宝条さんを補給するから、覚悟して」
「ー!ー」
俺がそう言うと宝条さんの顔は苺よりも林檎のように真っ赤で、色んな表情を見れて面白いから、石井選手や亮二に渡したくない。
俺はベットから降りて、荷物を手に持つ。
「石井選手の段ボールは退院したら、四つ葉に持ってきて欲しい」
「はい、持っていきます」
「最後にさ、キスしていい?」
「……はい」
小さく答える宝条さんにフッと笑い、短めなキスをして病室を出て、エレベーターに乗って、面会の受付場所で退館手続きをして、病院の外へ出た。
黒パンツの後ろに入れているスマホを取り出し、通話ボタンを押すと、3コール目で相手が出る。
『おぉ、兄ちゃん、どうした?』
「宝条さんのお見舞いに行った。明日退院するって」
『良かったぁ。明日は臨時休業して、兄ちゃんの所のシェアハウスに行くよ』
「ありがと」
『いっぱい美味しいご飯を作るって約束をしたし、この後、姉ちゃんに連絡する』
「お願い。これから実家に帰るけど、数日間、世話になった」
『良いよ。俺も楽しかったし、今度は宝条さんを連れて遊びに来てよ。落ち着いてからでいいからさ』
「ああ、そうする。また後で」
『おう』
三斗との通話を終えて、宝条さんの病室を外から見上げると灯りは消えていて、ようやく宝条さんとのシェアハウスでの生活がもとに戻ると思うと、嬉しさと愛おしい気持ちが溢れそうになる。
『思う存分宝条さんを補給するから、覚悟して』
その気持ちは偽りもないし、明日に期待を馳せながら病院を後にした。