スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
『三斗達が帰ったら、思う存分宝条さんを補給するから、覚悟して』

それを実行するように唇を深く重ね、顔の角度を変えながら宝条さんの後頭部に右手を添え、左手は宝条さんの背中に回す。

熱を差し込めば口の中を味わう様に動かし、宝条さんの熱にぶつければそれを絡める様に俺の熱を動かしていると、不意に漏れる宝条さんの声がリビングに響いた。

「ふ…、ん…」
「好き…だ…」
「わた…も…」

宝条さんが俺の服をギュッと握るので、俺は唇を離して宝条さんを身体を持ち上げてお姫様抱っこの状態にして、大きいソファから立ち上がる。

「よっと」
「え?荒木さん!重たいので降ろして下さい!」
「嫌だ」
「本当に重いんですって!!」

足をバタバタさせる宝条さんの顔は苺のように真っ赤で、俺は無視してキッチンの所に宝条さんをお姫様抱っこにしたまま歩いて、宝条さんをシンクに腰掛けさせる。

「重たく無い」
「う〜」

宝条さんは口をへの字にして拗ねた素振りを見せるけど、俺は宝条さんの足を開かせて体をそこに入れて距離を詰める。

「拗ねない」
「荒木さんg−…」

“が”と言う言葉を俺の唇で飲み込んで、宝条さんの足をゆっくり手でなでると、宝条さんは体をビクッとさせ、俺の首に腕を回す。

お互い唇を求めあって、時折漏れる熱い息と絡み合う熱の水音が俺の理性を壊そうと刺激して、まずいな。ぷはっと唇を離して宝条さんの顔を見れば瞳は潤んでいて、まだ怖いか…。

「怖い?」
「………」

宝条さんは無言で顔を左右に振る。

「荒木さんのこと…好きすぎて、胸が苦しいんです」

あぁ、そんな事を言うのは反則だっていうのを本人は分かってないだろうな。

いつもならリビングで過ごして掛け布団を持ってきて、カーペットの上で横になって触れ合うが…俺は宝条さんの右腕を右手で掴む。

「俺の部屋に行くよ」
「……はい」

宝条さんの潤んだ瞳が覚悟を決めたようになり、俺は宝条さんをシンクから優しく降ろし、掴んでいた右手を宝条さんの右手をギュッと噛み、2人で足早にリビングを出て、階段を駆け上がり、廊下を歩いて俺の部屋のドアの前に立ち止まって、改めて宝条さんの顔を見る。

「怖かったら、言って」
「怖く無いです」

俺を見上げる宝条さんの顔はさっきまで苺のようだったのに、今は1人の女性として俺を見るので、俺も覚悟が出来てドアを開けて、初めて自分の部屋に女性を、愛おしい人を招いて、静かにドアを閉めた。
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