スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
◆2人の秘密のランチ
会議室の時刻は午前10時43分を指していて、ここには荒木さん以外のスポーツ部のメンバーが揃っていて、私は今日も読者アンケートをノートパソコンの共有フォルダに1つ1つ入力して保存を繰り返す。
手元にあるのは5月号で、写真については佐藤さんや秋山先輩もだけど、高橋先輩の水泳についての反響が多くて、先輩達のカメラの技術って凄いし、早く私も自分のカメラを見つけて、沢山の写真を撮りたいな。
会議室のドアが開いて高坂専務が入ってきて、つかつかと私の所に来ると右肩に手をポンと置く。
「これから2、3時間、宝条さんを借りるね〜」
「はい?」
「え?」
「借りる?」
「まだ読者アンケートの入力の仕事が…」
先輩達は高坂専務の言葉に戸惑い、私もまだ仕事をしているんだけどと、おろおろする。
「あの、高坂専務…、宝条さんとどちらに?というか、荒木編集長に言わなくても良いんですか?」
「言わなくても良いよ。昼休み時間が終わるまでは戻ってくるから、じゃあ行こうか」
田所副編集長が高坂専務に質問をするけど、高坂専務は私の腕をグイッと引っ張って立たせてきたので、私は慌ててノートパソコンを閉じてバックを持って、高坂専務に腕を持たれたまま会議室のドアに向かう。
「四つ葉に戻る時は電話をします!」
私は先輩達に向けて叫び、中畑さんは私を連れて行かれて可哀想にという表情で見ていた。
廊下に出たら高坂専務がパッと手を離し、私の方に顔を向ける。
「でわ、行きますか」
「急に連れ出されて困惑します!」
「ご免、ご免。予約しているし、下にタクシーを待たせてるから行くよ〜」
高坂専務はにこにこしながら歩き、もう!その後を追いかけて階段を降りて四つ葉を出ると1台のタクシーが停まっていて、後部座席のドアが開いて、高坂専務は私にどうぞと手を出したので、お先に失礼しますと奥の席に座り、高坂専務も乗った。
「◯◯ホテルまでお願いします」
「かしこまりました」
タクシーが走り出すと高坂専務は体を背もたれに預け、腕を伸ばす。
「暫くサボれてラッキ〜」
「サボれてって…」
「毎日仕事をしていると疲れるし、社会人1年目の宝条さんもいつか分かるよ」
「そう言うものなんですか?」
「そうだよ~。上からネチネチ言わてさ、姫川には怒られるし参るって」
高坂専務は目的地に着くまで四つ葉のあれこれを話すけど、社会人生活を送るといつの間にか疲れって溜まるものなんだ。
目的地の場所についてタクシーから降りると、その大きさにぽかんと見上げてしまい、え?こんな場所でランチなの?服装は平気?
「ほら、こっちだよ」
高坂専務がつかつかと歩くので小走りに追いかけて、中に入って見ると天井にあるシャンデリアや大理石の床にビビり、2人でエレベーターに乗るけど、外の景色が良くて、ここのホテルの庭園も綺麗で、魅入る。
「いい反応してくれるから、連れてきた甲斐があるよ」
高坂専務はクスっと笑い、エレベーターが高層階に着くと、わ、廊下もふかふかな感じでこんな場所を利用する高坂専務って凄いな。
入り口に仕立てのいいスーツの男性が高坂専務に頭を下げる。
「お待ちしておりました」
「今日は可愛い部下と一緒だから、楽しみにしてるよ」
「お任せ下さい。どうぞこちらへ」
男性の案内についていくと、中はいくつものテーブル席があり、客層もおしゃれな人達やビジネスマン達がいて、私達は窓側の席に案内されて対面して座る。
バックは背中に預け、テーブルクロスを膝にかけた。
「こういう場所に来たことがないので、緊張します」
「緊張しないでっていうのが難しいよな。先ずは飲み物で落ち着けば良いよ」
高坂専務が左手をすっと上げると配膳する人が来て、高坂専務に小さな冊子を広げてみせる。
「まだ仕事があるから俺はこの飲み物と、宝条さんには果実のこれで」
「かしこまりました」
配膳する人が静かに下がり、少しして戻ってきたら私にはオレンジが入ったグラスで、高坂専務には炭酸系のグラスが置かれた。
「先ずは退院が出来て良かった」
「ありがとうございます」
お互いグラスを持って掲げて口に含むと、オレンジの濃厚さが全身に行き渡り、とても美味しい。
すると案内をしてくれた男性が高坂専務の側にきて、小さな黒いバインダーの様な物を高坂専務に見せると、高坂専務はニコッと微笑む。
「ちょっと席を外すね」
「はい」
高坂専務は男性と一緒に席を離れ、私は窓辺から見える外の景色を眺め、昼間だと遠くに見えるビル群が幾つかあるので、夜だったらもっとキラキラとしてそうだよね。
すると頭の上にポンと手が置かれ、嘘…、この大きな手の感触は…とゆっくりと見上げると、そこに黒のジャケットと白シャツの荒木さんがいた。
手元にあるのは5月号で、写真については佐藤さんや秋山先輩もだけど、高橋先輩の水泳についての反響が多くて、先輩達のカメラの技術って凄いし、早く私も自分のカメラを見つけて、沢山の写真を撮りたいな。
会議室のドアが開いて高坂専務が入ってきて、つかつかと私の所に来ると右肩に手をポンと置く。
「これから2、3時間、宝条さんを借りるね〜」
「はい?」
「え?」
「借りる?」
「まだ読者アンケートの入力の仕事が…」
先輩達は高坂専務の言葉に戸惑い、私もまだ仕事をしているんだけどと、おろおろする。
「あの、高坂専務…、宝条さんとどちらに?というか、荒木編集長に言わなくても良いんですか?」
「言わなくても良いよ。昼休み時間が終わるまでは戻ってくるから、じゃあ行こうか」
田所副編集長が高坂専務に質問をするけど、高坂専務は私の腕をグイッと引っ張って立たせてきたので、私は慌ててノートパソコンを閉じてバックを持って、高坂専務に腕を持たれたまま会議室のドアに向かう。
「四つ葉に戻る時は電話をします!」
私は先輩達に向けて叫び、中畑さんは私を連れて行かれて可哀想にという表情で見ていた。
廊下に出たら高坂専務がパッと手を離し、私の方に顔を向ける。
「でわ、行きますか」
「急に連れ出されて困惑します!」
「ご免、ご免。予約しているし、下にタクシーを待たせてるから行くよ〜」
高坂専務はにこにこしながら歩き、もう!その後を追いかけて階段を降りて四つ葉を出ると1台のタクシーが停まっていて、後部座席のドアが開いて、高坂専務は私にどうぞと手を出したので、お先に失礼しますと奥の席に座り、高坂専務も乗った。
「◯◯ホテルまでお願いします」
「かしこまりました」
タクシーが走り出すと高坂専務は体を背もたれに預け、腕を伸ばす。
「暫くサボれてラッキ〜」
「サボれてって…」
「毎日仕事をしていると疲れるし、社会人1年目の宝条さんもいつか分かるよ」
「そう言うものなんですか?」
「そうだよ~。上からネチネチ言わてさ、姫川には怒られるし参るって」
高坂専務は目的地に着くまで四つ葉のあれこれを話すけど、社会人生活を送るといつの間にか疲れって溜まるものなんだ。
目的地の場所についてタクシーから降りると、その大きさにぽかんと見上げてしまい、え?こんな場所でランチなの?服装は平気?
「ほら、こっちだよ」
高坂専務がつかつかと歩くので小走りに追いかけて、中に入って見ると天井にあるシャンデリアや大理石の床にビビり、2人でエレベーターに乗るけど、外の景色が良くて、ここのホテルの庭園も綺麗で、魅入る。
「いい反応してくれるから、連れてきた甲斐があるよ」
高坂専務はクスっと笑い、エレベーターが高層階に着くと、わ、廊下もふかふかな感じでこんな場所を利用する高坂専務って凄いな。
入り口に仕立てのいいスーツの男性が高坂専務に頭を下げる。
「お待ちしておりました」
「今日は可愛い部下と一緒だから、楽しみにしてるよ」
「お任せ下さい。どうぞこちらへ」
男性の案内についていくと、中はいくつものテーブル席があり、客層もおしゃれな人達やビジネスマン達がいて、私達は窓側の席に案内されて対面して座る。
バックは背中に預け、テーブルクロスを膝にかけた。
「こういう場所に来たことがないので、緊張します」
「緊張しないでっていうのが難しいよな。先ずは飲み物で落ち着けば良いよ」
高坂専務が左手をすっと上げると配膳する人が来て、高坂専務に小さな冊子を広げてみせる。
「まだ仕事があるから俺はこの飲み物と、宝条さんには果実のこれで」
「かしこまりました」
配膳する人が静かに下がり、少しして戻ってきたら私にはオレンジが入ったグラスで、高坂専務には炭酸系のグラスが置かれた。
「先ずは退院が出来て良かった」
「ありがとうございます」
お互いグラスを持って掲げて口に含むと、オレンジの濃厚さが全身に行き渡り、とても美味しい。
すると案内をしてくれた男性が高坂専務の側にきて、小さな黒いバインダーの様な物を高坂専務に見せると、高坂専務はニコッと微笑む。
「ちょっと席を外すね」
「はい」
高坂専務は男性と一緒に席を離れ、私は窓辺から見える外の景色を眺め、昼間だと遠くに見えるビル群が幾つかあるので、夜だったらもっとキラキラとしてそうだよね。
すると頭の上にポンと手が置かれ、嘘…、この大きな手の感触は…とゆっくりと見上げると、そこに黒のジャケットと白シャツの荒木さんがいた。