スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
side荒木仁
そっと唇が離れ、俺は左手で宝条さんの髪の毛をクシャッとして手を離す。
「本当は抱きしめたいけど、我慢する」
「流石に外だと恥ずかしいです」
宝条さんは照れ隠しに顔をぷいっとするけど、外はダメならと思い、宝条さんの耳元に顔を寄せる。
「じゃあ、帰ったらいっぱい抱きしめて良いってことで」
「ー!ー」
俺が囁く様に言うと宝条さんはさっき食べた苺のように顔を真っ赤になり、それと同時にエレベーターが2階に着く音がして扉が開いた。
俺が先に降りると宝条さんも降り、手は繋がないでオススメされたフィナンシェの詰め合わせが売っているカフェに入ると、窓側の席で高坂さんがオムライスを食べているのが見え、しまった、まだいるのか。
「高坂さんがいるから、少し距離を取るよ。ショーケースを見てて」
「は、はい」
高坂さんに聞こえないように早口で宝条さんに伝えると、俺は高坂さんの元に1人で行き、対面に座ると、高坂さんはスプーンを置く。
「食事、美味しかったし、会計までありがとう」
「ど〜いたしまして。これ食べ終わったら四つ葉に戻るぞ」
「ああ。お礼にフィナンシェを贈るから、食べて。姫川達の分もある」
「わぉ、嬉しいね。厚かましいお願いだけど、1個追加していい?一美と一緒に食べるから」
「良いよ。今、宝条さんが選んでいるから伝えてくる」
「ありがとう」
俺は席を立って宝条さんの元へ行き、少し距離を取って側に立つ。
「高坂さんが2個欲しいって」
「そうすると6個詰め合わせで、1人2個づつにすれば丁度いいですね」
「そうするか」
俺は店員に6個詰め合わせを頼み、お会計をして渡された紙袋を手にして宝条さんと一緒に高坂さんの元へ行く。
「美味しいランチをありがとうございました!」
「喜んでくれてホッとしたよ。お土産もありがとね」
「はい!」
「じゃあ、四つ葉に戻るか」
「俺は電車で戻るから、2人はタクシーで戻って」
「オッケ~。6月号も出るし、一旦はお疲れさん。7月号も頼んだよ」
高坂さんが俺の肩に手をポンっと置く。
「7月号は田所のサマーリーグと、高橋の水泳のページ数を決める所から始める」
「また田所と佐藤の揉め事が始まるな」
「揉めたらページを減らすって言う」
「確かに。でも“じゃんけん対決”で決着も良いんじゃない?」
高坂さんが宝条さんをちらっと見ながら言うと、本人は何とも言えない表情でいて、揉めたらそれも有りだな。
俺はホテルの前で高坂さん達を乗せて走り出したタクシーを見送り、直ぐ様スマホを取り出して宝条さんにメッセージを送る。
『今日は高坂さんの計らいだったけど、次は一緒に秘密のランチに行こう』
そう書いて、俺は電車に乗るために駅へと向かった。
そっと唇が離れ、俺は左手で宝条さんの髪の毛をクシャッとして手を離す。
「本当は抱きしめたいけど、我慢する」
「流石に外だと恥ずかしいです」
宝条さんは照れ隠しに顔をぷいっとするけど、外はダメならと思い、宝条さんの耳元に顔を寄せる。
「じゃあ、帰ったらいっぱい抱きしめて良いってことで」
「ー!ー」
俺が囁く様に言うと宝条さんはさっき食べた苺のように顔を真っ赤になり、それと同時にエレベーターが2階に着く音がして扉が開いた。
俺が先に降りると宝条さんも降り、手は繋がないでオススメされたフィナンシェの詰め合わせが売っているカフェに入ると、窓側の席で高坂さんがオムライスを食べているのが見え、しまった、まだいるのか。
「高坂さんがいるから、少し距離を取るよ。ショーケースを見てて」
「は、はい」
高坂さんに聞こえないように早口で宝条さんに伝えると、俺は高坂さんの元に1人で行き、対面に座ると、高坂さんはスプーンを置く。
「食事、美味しかったし、会計までありがとう」
「ど〜いたしまして。これ食べ終わったら四つ葉に戻るぞ」
「ああ。お礼にフィナンシェを贈るから、食べて。姫川達の分もある」
「わぉ、嬉しいね。厚かましいお願いだけど、1個追加していい?一美と一緒に食べるから」
「良いよ。今、宝条さんが選んでいるから伝えてくる」
「ありがとう」
俺は席を立って宝条さんの元へ行き、少し距離を取って側に立つ。
「高坂さんが2個欲しいって」
「そうすると6個詰め合わせで、1人2個づつにすれば丁度いいですね」
「そうするか」
俺は店員に6個詰め合わせを頼み、お会計をして渡された紙袋を手にして宝条さんと一緒に高坂さんの元へ行く。
「美味しいランチをありがとうございました!」
「喜んでくれてホッとしたよ。お土産もありがとね」
「はい!」
「じゃあ、四つ葉に戻るか」
「俺は電車で戻るから、2人はタクシーで戻って」
「オッケ~。6月号も出るし、一旦はお疲れさん。7月号も頼んだよ」
高坂さんが俺の肩に手をポンっと置く。
「7月号は田所のサマーリーグと、高橋の水泳のページ数を決める所から始める」
「また田所と佐藤の揉め事が始まるな」
「揉めたらページを減らすって言う」
「確かに。でも“じゃんけん対決”で決着も良いんじゃない?」
高坂さんが宝条さんをちらっと見ながら言うと、本人は何とも言えない表情でいて、揉めたらそれも有りだな。
俺はホテルの前で高坂さん達を乗せて走り出したタクシーを見送り、直ぐ様スマホを取り出して宝条さんにメッセージを送る。
『今日は高坂さんの計らいだったけど、次は一緒に秘密のランチに行こう』
そう書いて、俺は電車に乗るために駅へと向かった。