スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
俺はスマホの通話を続けながらドアに向かいドアを開け、真琴の部屋のドアを軽くノックするとドアが開いて私服の真琴が出てきたので、俺は空いている左手で真琴の頭の上に手を置く。

「用件はこれだけ?そろそろ切りたいんだけど」
『明日からの出張、俺も行くことにした』
「絶対に相部屋は嫌だ」
『え〜、寂しいな。出張先の書店を回って市場調査したいし、たまには仁とサシで話したいんだよね。橘もいないし、いいだろ』

俺は真琴の頭に乗せていた手を離して、真琴の右手を包みながら廊下を歩く。

「分かった。部屋は絶対に別で、帰りは直帰させて。流石に四つ葉に戻るのはきついし、ゆっくり休みたい」

真琴の手を握る力を強め、本人の顔を見ると少し照れてる。

『俺だって帰りに一美に会いに行くし、直帰は大賛成。じゃあ明日は四つ葉に来たら一緒に移動だね』
「ああ、明日」

高坂さんとの通話を終え、少し溜め息を吐いて真琴の方に顔を向ける。

「明日の出張、高坂さんも一緒になった」
「いつも突然に思いつくんですね」
「相部屋じゃないだけでマシ」

2人で階段を降りてリビングに入り、キッチンに向かい、朝食を作り始める。

真琴が玉子焼きを作り、俺が味噌汁のお湯を沸かし、味噌を溶いて具材は豆腐にした。

リビングのローテーブルに運んでそれぞれの定位置で食事を食べ始め、玉子焼きを口に含むと甘くて美味しくて、箸を進めて黙々と食べていると、真琴も同じように食べている。

何かこの時間は良いな、5年前から1人での食事は適当だったし、真琴がここにきて色んな事が起きて、今は想いを寄せ合う間柄になって、真琴が作った甘い玉子焼きのように、2人で過ごす時間が甘さがあっていい。

食事を終えて2人で食器を洗い、真琴が布巾で拭いて俺が食器棚にしまう。

「今日本屋さんに行こうかなって。野球のルールブックを買いたいんです」
「俺も出張先で読む本を買おうかな」
「一緒に行きましょ?」
「ああ」

2人で出かける用意をして、シェアハウスを出て、手を握りながら駅に向かう。

「地下鉄で一駅進むとショッピングモールがあるから、そこなら本屋があるし、他の買い物も出来る」
「こっちに来てから周辺の事を知らないので、楽しみです」

真琴が俺の顔を見上げながら微笑むので、そんな顔を見せられるとギュッと抱きしめたくなるから我慢する。

駅の地下鉄に乗り、一駅進んで降りて改札を出て駅舎からは大型ショッピングモールが見えたので、そこに向けて歩いた。
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