スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
「7月号も頑張ろうね」
「………なぁ水瀬」
「うん」
“休刊”の対象について言うべきか…、姫川は前回の飲みで薄々と察していたから、いずれは分かる日が来るけど…。
「今は詳しく言えないけど…、俺さ、7月号はどうしても部数会議で勝ち取った数字以上の結果を出したい」
「………スポーツ部が急に3階に移動したじゃん?」
「した」
「最初は高坂さんの気まぐれかなって、会議室に移動したのは何か理由があるに違いないし、部数会議での仁の雰囲気がいつもと違っていたし、仁って詮索されるの苦手でしょ?」
「苦手だな」
「だから仁の方から言うまで待とうっと、ずっと悶々としていた。そして、こうして聞けて良かった」
水瀬はグラスに口をつけ、半分飲み、俺は姫川の言葉を思い出す。
『水瀬の優しさに甘えんなよ』
確かに甘えてたな。
「水瀬の優しさに甘えていて、ご免」
「ううん、仁とも10年くらい付き合っているし、仁が話さないのは理由がちゃんとあるのは分かっているよ。でもさ」
水瀬は手にしたグラスを静かに置いた。
「友人としては、こうして話す機会が減るのは寂しいかな」
少し寂びそうにする水瀬を前に、俺は大事な友人を寂しくさせてしまったな。
「相手に一から十まで話すべきか難しいけど」
「ああ、そうだな。水瀬の言う通り、話す機会が減っていたのは申し訳ない」
「全部知る必要はないけど、話すことで少しでも心が軽くなるなら嬉しいな」
やっぱ水瀬は優しい奴で、10年くらい付き合えるのはその優しさのおかげだと思う。
「水瀬の優しさ、俺はこれからも変わらないで欲しいと思う」
「ありがと。俺は仁がこれからも本を作ることに情熱を持って欲しいし、ずっと友人でいたいな。お爺ちゃんになっても」
「水瀬ならお洒落な白髪になっていそう」
「そう?仁は前髪があるかな?」
「前髪は死守する」
2人で笑いながらグラスに口をつけて飲み切るが、あと少しで真琴との約束があるけど…。
「なぁ水瀬、あと1杯だけ飲もう」
「いいよ。次は姫川を誘って同期飲みしようよ」
「ああ」
2人で席を立って、三斗におかわりを頼み、グラスを合わせる音が綺麗に鳴った。
「………なぁ水瀬」
「うん」
“休刊”の対象について言うべきか…、姫川は前回の飲みで薄々と察していたから、いずれは分かる日が来るけど…。
「今は詳しく言えないけど…、俺さ、7月号はどうしても部数会議で勝ち取った数字以上の結果を出したい」
「………スポーツ部が急に3階に移動したじゃん?」
「した」
「最初は高坂さんの気まぐれかなって、会議室に移動したのは何か理由があるに違いないし、部数会議での仁の雰囲気がいつもと違っていたし、仁って詮索されるの苦手でしょ?」
「苦手だな」
「だから仁の方から言うまで待とうっと、ずっと悶々としていた。そして、こうして聞けて良かった」
水瀬はグラスに口をつけ、半分飲み、俺は姫川の言葉を思い出す。
『水瀬の優しさに甘えんなよ』
確かに甘えてたな。
「水瀬の優しさに甘えていて、ご免」
「ううん、仁とも10年くらい付き合っているし、仁が話さないのは理由がちゃんとあるのは分かっているよ。でもさ」
水瀬は手にしたグラスを静かに置いた。
「友人としては、こうして話す機会が減るのは寂しいかな」
少し寂びそうにする水瀬を前に、俺は大事な友人を寂しくさせてしまったな。
「相手に一から十まで話すべきか難しいけど」
「ああ、そうだな。水瀬の言う通り、話す機会が減っていたのは申し訳ない」
「全部知る必要はないけど、話すことで少しでも心が軽くなるなら嬉しいな」
やっぱ水瀬は優しい奴で、10年くらい付き合えるのはその優しさのおかげだと思う。
「水瀬の優しさ、俺はこれからも変わらないで欲しいと思う」
「ありがと。俺は仁がこれからも本を作ることに情熱を持って欲しいし、ずっと友人でいたいな。お爺ちゃんになっても」
「水瀬ならお洒落な白髪になっていそう」
「そう?仁は前髪があるかな?」
「前髪は死守する」
2人で笑いながらグラスに口をつけて飲み切るが、あと少しで真琴との約束があるけど…。
「なぁ水瀬、あと1杯だけ飲もう」
「いいよ。次は姫川を誘って同期飲みしようよ」
「ああ」
2人で席を立って、三斗におかわりを頼み、グラスを合わせる音が綺麗に鳴った。