スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
お昼は雑炊を作り、1人で黙々と食べ、この後はシンクロの映像を観ようっと。

明日は仁さんが来るし、その翌日も会えるのが楽しみで、鼻歌をしながら食器を洗っていると、スマホがなったので、誰だろ?時間は午後だし、お母さんかな?と思って、通話ボタンを押して耳に当てた。

「もしもし?お母さん?」
『ひよっこ、元気にしてんのか?』

電話越しでも、この口調はこの人だってすぐ分かった。

「何か用ですか?無いなら切りますよ!」
『まだメソメソしてんのかって思ったが、それくらい言えるなら大丈夫だな』
「大丈夫ですし、三輪さんから電話が来るとは思いませんでした」
『掛けちゃいけねえのかよ』
「いけません」
『はっ、可愛くねぇ』
「可愛くなくて、結構です!」
『…………あんな泣き顔よりマシだろ』
「…………」

それを言われると何も言えないけれど、あの後は仁さんと話して、仁さんは橘さんからの告白は断ったし、一線を越えて、より仁さんとの関係が深くなったと思うから…。

「今後は泣き顔は絶対に三輪さんには見せないですし、そろそろ切っても良いですか?」
『今日はこれ位にするが、次会った時は遠慮せずにお前に触れるから』

電話がガチャ切りされ、耳元にツーツーと音が流れて、私はスマホの通話履歴から三輪さんの着信履歴を消して、直ぐ様仁さん宛にスマホのメッセージを作り始める。

『お仕事中にすいません、三輪さんから電話がありまして、電話を掛けないで下さいと言いました』

メッセージを送信をすると既読にはならず、仕事中だし、しょうがないか…。

『次会った時は遠慮せずにお前に触れるから』

さっきの三輪さんの言葉が浮かび、顔をふるふると振って気分を切り替える。

触れるからなんて、前に高坂専務が言っていたようにセクハラで訴えようかな?高坂専務なら容赦なく三輪さんを退治してくれそうだし、この後、仁さんにもちゃんと伝えようと決めた。
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