スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
side荒木仁
午後も取材に原稿を進めたりと時間が過ぎていき、会議室でノートパソコンのキーボードを打ちながら作業を進め、腕時計の時間を確認したら午後7時19分だ。
「皆の進捗はどう?」
「Aのサッカーはここまでで、野球側は試合の後に取材をするって言っていたので、その内容はメールで文章を送ってもらう事になってます」
「Bは石毛が後10分で戻って来て、高橋はこのまま直帰ですが明朝に荒木編集長に下書きの1つ目を読んで欲しいそうです」
「分かった。中畑達は?」
「写真は順調に送られてきて、企画の方は1つ、アンケートを参考にして高橋が復活させようと荒木編集長に相談していたのが企画のページの前半に持ってきても良いかなって思います」
それぞれの班の進捗を聞き、皆も7月号に向けて頑張っているし、亮二との約束もあるから今日の会議室にいる時間は8時30分迄にしようと決めた。
「今日は午後8時30分迄にして」
「はい」
「少し席を外す」
皆に断りを入れて会議室を出て、廊下の端に来てスマホを取り出すと真琴からのメッセージに気づいて、タップするとその文面にドクンー…と心臓が鳴った。
『お仕事中にすいません、三輪さんから電話がありまして、電話を掛けないで下さいと言いました』
亮二の奴…、『遠慮せずお前からひよっこを奪いに行く』って言っていたのを実行し始めたか…。
『分かった。他に何か言われた事は無い?』
『電話をしても大丈夫ですか?』
真琴のメッセージを読んで、直ぐ様通話履歴から真琴に電話を掛ける。
『もしもし…』
「メッセージを読んだ」
『まさか電話が掛かって来るとは思いませんでした。他に言われた事ですけど…』
「うん」
『次会った時は遠慮せずにお前に触れるから、と言われました…』
その言葉に空いている左手をギュッと強く握って、視界に入った全く使われていない会議室のドアを握り拳でダン!とぶつけた。
「この後、亮二とご飯を食べに行く約束があって、もしかしたら時間がかかるから今夜のノート書きは保留にさせて」
『は、はい…』
「まだ四つ葉だし、一旦切る」
ブチッと通話を切り、つかつかとスポーツ部で使っている会議室に戻って、そのまま自分の席に向かい、自分のノートパソコンの電源をブチッと切って、机の上に広げている私物を乱雑にバックにしまい、田所の方に顔を向けると本人はビクッとした。
「亮二に会うから先に帰る。申し訳ないけど、電話は遠慮して。メッセージは読むけど、返信の時間はかかると思って」
「わ、分かりました」
俺はすたすたとドアに向かい、バン!っと閉めて、廊下を歩きながらスマホを取り出すと亮二に電話を掛け、3コールで繋がった。
『藍山駅にいるから』
「すぐに行く」
ガチャ切りして、スマホをバックに入れ、階段を素早く降りて、四つ葉を出ていき、藍山駅に向かって歩き始めた。
「なぁ田所、さっきの荒木編集長さ、口調は何時も通りだけど、物凄く機嫌が悪かったな」
「佐藤もそう思った?」
「ああ。三輪さんと前も表紙の件で揉めてたし、まさか喧嘩するとか?」
「荒木編集長は手を出すタイプに見えないけど。前にさ水瀬編集長や姫川編集長が顔にガーゼを付けて編集部に入ってきた時はビックリしたけど、荒木編集長が殴られたら四つ葉の女性社員達がショックを受けるんじゃない?」
「想像が出来る。秋山は昨日、三輪さんと会ったんだろ?何か荒木編集長の事とか言っていた?」
「カメラの事しか話しをしていないです。あ、でも…」
「でも?」
「話の流れで宝条さんが今は自宅待機中ですって話をしたら、『ひよっこに愛想つかされたんだ。慰めてやろう』って言って上機嫌にクリームソーダを食べてましたね」
「クリームソーダ…、あのビジュアルで甘いのを食べるんだ。田所と同じだな」
「佐藤もクリームあんみつを大盛りで頼むのと同じだろ」
俺がいない会議室ではこんな会話をしているとは思わなく、俺は藍山駅の前でバイクに寄りかかっている亮二の前に立った。
午後も取材に原稿を進めたりと時間が過ぎていき、会議室でノートパソコンのキーボードを打ちながら作業を進め、腕時計の時間を確認したら午後7時19分だ。
「皆の進捗はどう?」
「Aのサッカーはここまでで、野球側は試合の後に取材をするって言っていたので、その内容はメールで文章を送ってもらう事になってます」
「Bは石毛が後10分で戻って来て、高橋はこのまま直帰ですが明朝に荒木編集長に下書きの1つ目を読んで欲しいそうです」
「分かった。中畑達は?」
「写真は順調に送られてきて、企画の方は1つ、アンケートを参考にして高橋が復活させようと荒木編集長に相談していたのが企画のページの前半に持ってきても良いかなって思います」
それぞれの班の進捗を聞き、皆も7月号に向けて頑張っているし、亮二との約束もあるから今日の会議室にいる時間は8時30分迄にしようと決めた。
「今日は午後8時30分迄にして」
「はい」
「少し席を外す」
皆に断りを入れて会議室を出て、廊下の端に来てスマホを取り出すと真琴からのメッセージに気づいて、タップするとその文面にドクンー…と心臓が鳴った。
『お仕事中にすいません、三輪さんから電話がありまして、電話を掛けないで下さいと言いました』
亮二の奴…、『遠慮せずお前からひよっこを奪いに行く』って言っていたのを実行し始めたか…。
『分かった。他に何か言われた事は無い?』
『電話をしても大丈夫ですか?』
真琴のメッセージを読んで、直ぐ様通話履歴から真琴に電話を掛ける。
『もしもし…』
「メッセージを読んだ」
『まさか電話が掛かって来るとは思いませんでした。他に言われた事ですけど…』
「うん」
『次会った時は遠慮せずにお前に触れるから、と言われました…』
その言葉に空いている左手をギュッと強く握って、視界に入った全く使われていない会議室のドアを握り拳でダン!とぶつけた。
「この後、亮二とご飯を食べに行く約束があって、もしかしたら時間がかかるから今夜のノート書きは保留にさせて」
『は、はい…』
「まだ四つ葉だし、一旦切る」
ブチッと通話を切り、つかつかとスポーツ部で使っている会議室に戻って、そのまま自分の席に向かい、自分のノートパソコンの電源をブチッと切って、机の上に広げている私物を乱雑にバックにしまい、田所の方に顔を向けると本人はビクッとした。
「亮二に会うから先に帰る。申し訳ないけど、電話は遠慮して。メッセージは読むけど、返信の時間はかかると思って」
「わ、分かりました」
俺はすたすたとドアに向かい、バン!っと閉めて、廊下を歩きながらスマホを取り出すと亮二に電話を掛け、3コールで繋がった。
『藍山駅にいるから』
「すぐに行く」
ガチャ切りして、スマホをバックに入れ、階段を素早く降りて、四つ葉を出ていき、藍山駅に向かって歩き始めた。
「なぁ田所、さっきの荒木編集長さ、口調は何時も通りだけど、物凄く機嫌が悪かったな」
「佐藤もそう思った?」
「ああ。三輪さんと前も表紙の件で揉めてたし、まさか喧嘩するとか?」
「荒木編集長は手を出すタイプに見えないけど。前にさ水瀬編集長や姫川編集長が顔にガーゼを付けて編集部に入ってきた時はビックリしたけど、荒木編集長が殴られたら四つ葉の女性社員達がショックを受けるんじゃない?」
「想像が出来る。秋山は昨日、三輪さんと会ったんだろ?何か荒木編集長の事とか言っていた?」
「カメラの事しか話しをしていないです。あ、でも…」
「でも?」
「話の流れで宝条さんが今は自宅待機中ですって話をしたら、『ひよっこに愛想つかされたんだ。慰めてやろう』って言って上機嫌にクリームソーダを食べてましたね」
「クリームソーダ…、あのビジュアルで甘いのを食べるんだ。田所と同じだな」
「佐藤もクリームあんみつを大盛りで頼むのと同じだろ」
俺がいない会議室ではこんな会話をしているとは思わなく、俺は藍山駅の前でバイクに寄りかかっている亮二の前に立った。