スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
◆自宅待機:4日目
仁さんが私の実家に来る金曜日になって、今は午後4時で、私はお母さんと一緒に夕飯の買い出しを済ませて、お母さんから肉じゃがの作り方を教わり、お鍋の中でじゃがいもと玉ねぎとお肉がことことと煮込まれ、いい香りがする。
「人参抜きの肉じゃがで良かったの?」
「苦手な物を我慢して食べるよりかはいいじゃん」
仁さんが人参が苦手な為、私はスーパーで材料を買う時にお母さんにも説明したし、以前佐藤さんが幕の内弁当に入っていた人参とピーマンの和え物を我慢して口に含んでいたのをみていたし、今日は最初から人参無しの料理だから大丈夫なはず。
「私もお父さんに初めて手料理を振る舞った時、お父さんね、ピーマンが苦手なのに我慢して食べてたのよ。後々知ったときは、最初に言ってよって怒ったのを思い出したわ」
「お母さんから恋バナを聞けるとは思わなかったけど、お父さんとの他のエピソードはある?」
「そうね、初めてのデートの時は緊張しすぎて、ご飯の味が全然しなかったって。私なんて服装を直前迄あーでもないこーでもないと、迷ってたわ」
お母さんは当時のエピソードを話してくれて、私も仁さんとの初めてのお出かけの時はどの服装がいいのか迷った。
こうしてお母さん達の恋バナを聞けるなんて新鮮だし、また実家に帰って来たら今度はお父さんから聞いてみたいな。
するとリビングのドアが開いてお父さんが入ってきて、手には白いビニールの袋が握られていた。
「いやぁ、荒木編集長が来るから美味しい日本酒を探してたら、つい買いすぎたよ」
お父さんが冷蔵庫に近付いて扉を開け、続々と瓶を入れていく。
「お、肉じゃがか」
「私が作ったんだよ」
「人参無しの?」
「荒木編集長が苦手って言ってたんだから、我慢して食べるよりいいでしょ」
「誰だって苦手があるけど、人参無しの肉じゃがは初めてだな」
お父さんは笑ってリビングを出て行き、私はお鍋を温めているコンロの火を止めた。
「後は荒木編集長が来るだけだし、一旦自分の部屋に戻るね」
「ええ、分かったわ」
私は使った調理器具を洗い、キッチンを出て自分の部屋に戻り、仁さんから出された宿題の紙束を手に取る。
自宅待機中で過ごす中で自分なりにスポーツの出来事を纏めたり、土曜のシンクロの見学に合わせて擬似的なインタビューの原稿を書いてみたり、仁さんの採点が気になるし、きっと赤ペンをどんどん走らせるのが想像が出来て、はぁと溜め息を吐いた。
3時間が過ぎ、リビングでお父さん達と過ごしていたら玄関のチャイムが鳴り、私はソファから立って走って玄関に行き、ドアスコープで覗くと、上下黒のジャケットとパンツにインナーが薄いパープルのシャツを着ている仁さんがバックと白い紙袋を持って立っていて、私は勢いよく玄関のドアを開ける。
「遅くなってご免」
「いえ…、そんなに待ってないです。どうぞ」
私が玄関のドアの開けたまま仁さんを中に通すと、お母さん達も玄関に来た。
「まぁ〜格好いい!!ささ、上がって下さい」
「お邪魔します。それと前回一晩お世話になりましたお礼を高坂と選びましたので、3人で召し上がって下さい」
「そんな、対した事をしていないのに」
「いいえ、就寝までお世話になったので是非」
仁さんは紙袋から小さな箱を取り出してお母さんに差し出し、お母さんはにこりと微笑む。
「食後のお楽しみにしますね。料理も真琴と作ったので、上がって下さいね」
「ありがとうございます」
お母さんは上機嫌で小さな箱を持ってキッチンに行き、仁さんは靴を脱いでスリッパを履いてお父さんと並んで歩く姿を私は後ろから眺め、大好きな人が自分の家族と過ごすのがこれからも続くと良いなと思うし、今日は上司と部下として仁さんが来たけれど、私の大好きな人なんだよって話したらどんな反応するかな?
7月号や“休刊”の阻止が出来たら、きちんとお父さん達に話せるかな?なんとなく今じゃないし、仁さんと話し合って決めようと思った。
「人参抜きの肉じゃがで良かったの?」
「苦手な物を我慢して食べるよりかはいいじゃん」
仁さんが人参が苦手な為、私はスーパーで材料を買う時にお母さんにも説明したし、以前佐藤さんが幕の内弁当に入っていた人参とピーマンの和え物を我慢して口に含んでいたのをみていたし、今日は最初から人参無しの料理だから大丈夫なはず。
「私もお父さんに初めて手料理を振る舞った時、お父さんね、ピーマンが苦手なのに我慢して食べてたのよ。後々知ったときは、最初に言ってよって怒ったのを思い出したわ」
「お母さんから恋バナを聞けるとは思わなかったけど、お父さんとの他のエピソードはある?」
「そうね、初めてのデートの時は緊張しすぎて、ご飯の味が全然しなかったって。私なんて服装を直前迄あーでもないこーでもないと、迷ってたわ」
お母さんは当時のエピソードを話してくれて、私も仁さんとの初めてのお出かけの時はどの服装がいいのか迷った。
こうしてお母さん達の恋バナを聞けるなんて新鮮だし、また実家に帰って来たら今度はお父さんから聞いてみたいな。
するとリビングのドアが開いてお父さんが入ってきて、手には白いビニールの袋が握られていた。
「いやぁ、荒木編集長が来るから美味しい日本酒を探してたら、つい買いすぎたよ」
お父さんが冷蔵庫に近付いて扉を開け、続々と瓶を入れていく。
「お、肉じゃがか」
「私が作ったんだよ」
「人参無しの?」
「荒木編集長が苦手って言ってたんだから、我慢して食べるよりいいでしょ」
「誰だって苦手があるけど、人参無しの肉じゃがは初めてだな」
お父さんは笑ってリビングを出て行き、私はお鍋を温めているコンロの火を止めた。
「後は荒木編集長が来るだけだし、一旦自分の部屋に戻るね」
「ええ、分かったわ」
私は使った調理器具を洗い、キッチンを出て自分の部屋に戻り、仁さんから出された宿題の紙束を手に取る。
自宅待機中で過ごす中で自分なりにスポーツの出来事を纏めたり、土曜のシンクロの見学に合わせて擬似的なインタビューの原稿を書いてみたり、仁さんの採点が気になるし、きっと赤ペンをどんどん走らせるのが想像が出来て、はぁと溜め息を吐いた。
3時間が過ぎ、リビングでお父さん達と過ごしていたら玄関のチャイムが鳴り、私はソファから立って走って玄関に行き、ドアスコープで覗くと、上下黒のジャケットとパンツにインナーが薄いパープルのシャツを着ている仁さんがバックと白い紙袋を持って立っていて、私は勢いよく玄関のドアを開ける。
「遅くなってご免」
「いえ…、そんなに待ってないです。どうぞ」
私が玄関のドアの開けたまま仁さんを中に通すと、お母さん達も玄関に来た。
「まぁ〜格好いい!!ささ、上がって下さい」
「お邪魔します。それと前回一晩お世話になりましたお礼を高坂と選びましたので、3人で召し上がって下さい」
「そんな、対した事をしていないのに」
「いいえ、就寝までお世話になったので是非」
仁さんは紙袋から小さな箱を取り出してお母さんに差し出し、お母さんはにこりと微笑む。
「食後のお楽しみにしますね。料理も真琴と作ったので、上がって下さいね」
「ありがとうございます」
お母さんは上機嫌で小さな箱を持ってキッチンに行き、仁さんは靴を脱いでスリッパを履いてお父さんと並んで歩く姿を私は後ろから眺め、大好きな人が自分の家族と過ごすのがこれからも続くと良いなと思うし、今日は上司と部下として仁さんが来たけれど、私の大好きな人なんだよって話したらどんな反応するかな?
7月号や“休刊”の阻止が出来たら、きちんとお父さん達に話せるかな?なんとなく今じゃないし、仁さんと話し合って決めようと思った。