スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
side荒木仁

今日は真琴の実家で宿題を採点する日で、一体どんな風に作ったかを読むのが楽しみだ。

ベットから降りて、水槽の側に置いてある熱帯魚の餌の箱を取り出して餌を与え、クローゼットの扉を開けて、服装はジャケットを着て伺おうと思い、上下黒の服装にし、インナーはどうするか。

水色のシャツは苦い思い出があるからパスをして、無難に白にしておくと自分が落ち着くし、1階に移動し、最近は適当な食事だったし、昨日は亮二と牛丼大盛りを食べたからあっさりとしたい、冷凍庫から冷凍ご飯を取り出して雑炊を作り、具材は1人だと余りそうだから塩だけの味付けにして、ささっと食べてバックを持ってシェアハウスを出た。

電車で移動し始めて藍山駅について四つ葉に向けて歩き、四つ葉のビルに入ると、次々と四つ葉の社員達からの視線が向いているのに気づくも、前髪で視界をブロックしてやり過ごす。

階段を上がると、3階の所で祐一さんが降りてくる所に鉢合わせたのでピタッと足が止まった。

「仁君がジャケットなんて珍しいね」
「宝条さんの実家に行くから、こっちにした」
「うーん、インナーは違う色も試してみたら?」
「白が落ち着くんだけど」
「俺の私服で良かったら使ってみる?仁君なら何を着ても様になるし、よし!着替えよう」
「え…、ちょっと…仕事があるんだけど」
「いーから」

祐一さんは俺の右腕を掴んでつかつかと専務室に強制的に連行し、こういうの高坂さんとノリが一緒だなと、祐一さんに気づかれないように小さく溜め息を吐いて専務室に入った。

「へ?仁を連れて来て、どうしたんだよ」
「今から仁君に俺の私服を貸して、着替えさせる」
「何それ、めちゃ面白い」
「俺は1ミリも面白くない」
「ほら、こっちはどう?」

高坂さんが目をキラキラさせながら俺を見て、祐一さんが専務室に置かれている衣類棚から私服をあーでもないこーでもないと俺にあてながら試していて、早く原稿を書きたいんだけど。
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